-FAQ-
以前相談してから亜鉛とビタミーナを注文し、さっそく飲んでいます。
抗がん剤治療の一回目は入院治療になるのですが、その際、入院の一週間前からサプリメントを止めてくださいと言われます。
なぜダメなのでしょうか?
亜鉛とビタミーナ、早速取り入れてくださったんですね。
しっかり体を支える良い選択だと思います。
さて、「入院の一週間前からサプリメントを止めてください」と言われた理由ですが、主に次の2つが関係していると思います。
- 【1. 抗がん剤治療への影響を避けるため】
・サプリメントの中には、抗酸化作用(体の細胞を守る働き)が強いものがあります。
→ 抗がん剤は「がん細胞を攻撃するために、あえて細胞にダメージを与える薬」なので、抗酸化作用が強すぎると治療効果を妨げるリスクがあります。
(特に、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、セレン、コエンザイムQ10などが注意対象になりやすいです。)
・また、肝臓で薬を代謝する経路に影響するサプリ(例:亜鉛、ハーブ類)もあるため、薬の効き方が予想外になってしまうリスクもあります。 - 【2. 手術や処置に影響を与えないため】
・入院中、抗がん剤だけでなく、点滴、手術、処置などがある場合、
サプリメント成分によっては出血リスクが高まったり、血液検査結果が狂ったりすることがあるため、安全第一で一時中止を指示されます。
つまり、
「万全な状態で治療を進めるために、サプリによる予期せぬ影響をゼロにしておきたい」というのが、一番の理由だと思います。
退院後や一回目の抗がん剤が終わったあとに、またタイミングを見ながら再開していく流れになりますね。
これも主治医に一言「再開していいタイミング」を確認すると安心です!
主治医の先生が栄養療法を癌治療の支持療法として好意的に受け止めてくださる方でしたら、フランクに相談しても良いと思うのですが…この辺り、どうでしょうか?
サプリメントと聞くと、偏見を持っていらっしゃるドクターも少なくないと思います。
最終的には自己責任での判断となりますね。
主治医の先生と気まずくなるのか嫌だと、内緒で高濃度ビタミンC点滴に通われる患者様が多くいらっしゃるのも事実です。
今、一番大事な時期なので、応援しています。