開発の背景・ヒト試験データ

鉄サプリメントはなぜ必要なのか？: ⾎液（⾚⾎球）を造る「材料」になるためです

⾎液の「材料」とは

摂取した鉄は体内で「貯蔵鉄」に形を変え、これを材料に「⾻髄」で⾎液（⾚⾎球）が造られます。

次に鉄の体内動態（摂取・消化・吸収・代謝・排出）の模式図から、鉄の「出⼊り」を読み取り、「鉄サプリメントが必要な理由」を解説します。

鉄の「出⼊り」

鉄が必要な理由①（出⼊りの「出」）

⽣理のある⼥性に深刻な鉄⽋乏・鉄不⾜が存在する理由は上図のとおりです。
また、男性でも激しい運動などで汗からの排出が多い場合、排出量が摂取量を上回るため鉄不⾜に陥ることがあります。
「1mg吸収されて1mg排出（⽣理のある⼥性は2mg）」の鉄の出⼊りのバランスが崩れると、誰もが容易に鉄⽋乏・鉄不⾜に陥る可能性があることをご理解ください。

鉄が必要な理由②（出⼊りの「⼊」）

諸外国⼈の鉄摂取量と⽐較して、⽇本⼈の鉄の摂取量が⾮常に少ないことがわかります

各国⼥性の⾷事からの鉄摂取量

各国男性の⾷事からの鉄摂取量

※資料：国⽴健康栄養研究所（2021年6⽉15⽇更新） ※1⽇あたりの摂取量（mg/⽇）
※対象年齢：⽇本・アメリカ（20歳以上）オーストラリア（19歳以上）イギリス（19〜64歳）韓国（1歳以上）フィンランド（18〜74歳）ドイツ（14〜80歳）

過去の⽇本⼈と⽐較しても、鉄の摂取量は⾮常に少なくなっています

⼥性（全年齢）の⾷事からの鉄摂取量（1⽇あたり）

資料：「国⺠健康・栄養調査」（国⽴健康・栄養研究所）

男性（全年齢）の⾷事からの鉄摂取量（1⽇あたり）

資料：「国⺠健康・栄養調査」（国⽴健康・栄養研究所）

誰もが容易に鉄⽋乏・鉄不⾜に陥る可能性があります。
⾷事からは摂りきれない鉄はサプリメントで補いましょう。

鉄の最⼤の役割は、「⾎液の材料＝貯蔵鉄」になることです。
ならば、ドクターや患者さまが本当に知りたいことは、「⾃分が飲む鉄サプリメントはきちん
と貯蔵鉄になるのかどうか？」ではないでしょうか？
この質問には「実際のヒト試験によって実証すること」で応えられます。
わたしたちは、いまからそれを実証していきます。
それこそが、わたしたちが鉄サプリメントにイノベーションを起こした証明となるはずです。

ニュートライズ「ヘム鉄」特⻑
– ①鉄の成分

ニュートライズ「ヘム鉄」特⻑ ①鉄の成分

ニュートライズ「ヘム鉄」特⻑
– ②補助栄養素

ニュートライズ「ヘム鉄」特⻑ ②補助栄養素

貯蔵鉄量の増加をヒト試験で実証

実証すべきこと

ニュートライズ「ヘム鉄」を摂取して、貯蔵鉄（⾎液の材料）の量が増えていることを測定します。
増えていれば、ニュートライズ「ヘム鉄」はきちんと役割を果たしたことになります。
さあ、ここからが本番です。

⾎液の材料である「貯蔵鉄の増減」は計測可能なのでしょうか？

貯蔵鉄量の増加をヒト試験で実証

ヒト試験実証結果

20代、50代の⼥性2⼈にニュートライズの「ヘム鉄」（最終製品）を1⽇3粒（摂取⽬安量通り）、1ヶ⽉間飲んでいただいた結果です。

ヒト試験実証結果

上記のグラフより、ニュートライズ「ヘム鉄」の⽬安量（1⽇3カプセル）を 30⽇間の摂取したことで、貯蔵鉄量が増加することが実証されました。

sTfR/F⽐を栄養の解析に⽤いたのは本例が国内初となります。

結論

ニュートライズ「ヘム鉄」は、sTfR/F⽐を⽤い貯蔵鉄増加を実証した⽇本初の鉄サプリメントです

sTfR/F⽐以外にも、医療機関で可能な検査でも実証しました

すべての⽅で、フェリチン値は増加しています。⼀⾒すると20代⼥性の⽅がフェリチン値の増加は⼤きく、従来の評価だと貯蔵鉄量の⼤幅な増加を推測できます。
50代⼥性はフェリチン値が12.5から16.0に軽度上昇しているのみですが、sTfR/F⽐は、1.9から4.0へ著しい増加が⾒られます。
つまり、フェリチンのみではより正確な貯蔵鉄量増加の推測が難しいことが、おわかりいただけると思います。
いずれの場合も、ニュートライズ「ヘム鉄」での貯蔵鉄量の増加が実証できました。

MCHCは平均⾚⾎球ヘモグロビン濃度

MCHCは平均⾚⾎球ヘモグロビン濃度を指し、⾚⾎球1個あたりの容積に対するヘモグロビン（⾎⾊素）の量の⽐率を％で表したものです。全例でMCHCが上昇しています。

トランスフェリン飽和率

全員でトランスフェリン飽和率が上昇しています。
トランスフェリン飽和率は、鉄がどれくらい⾎中で運搬されているかの指標になります。
この値が⾼くなるということは、鉄がしっかり吸収され、運搬されていることの証左となります。

貯蔵鉄が増える理由は、配合の成果

⾎清鉄（Fe）の経時変化

上図はニュートライズ「ヘム鉄」と、ヘム鉄のみのサプリメント（ヘム鉄パウダー以外に何も配合していないサプリメント）を、同⼀⼈物による同量の鉄量（体重1kgあたり2mg の鉄）を摂取後の⾎清鉄（Fe）の推移のグラフです。
⾎清鉄とは、摂取した鉄が⾎液中でどのくらい運搬されているかを⽰す⾎液検査値です。
上図からは、ニュートライズ「ヘム鉄」のほうが⾎液中でたくさんの鉄が運搬されていることを⽰しています。しっかり吸収され⾎液に乗って運搬されていること、これが貯蔵鉄が増える⼀番の要因です。
ニュートライズ「ヘム鉄」の特⻑である、2つの鉄（ヘム鉄とタイムリリース鉄）と3つの吸収経路や、補助栄養素の重要性をご理解いただけると思います。

コラム「サプリについて本当に知りたいこととは？」

医薬品の製造にあたっては、崩壊度試験が法的に義務付けられています。しかし、サプリメント製造ではそのような義務は存在しません。限られた努⼒している⼀部のメーカーであっても「サプリメントを37℃のお湯につけて30分後の崩壊度テスト」だけにとどまります。

わたしたちが⾃らに課したサプリメント（完成形）での溶出試験やヒト試験は、栄養素単体（例：ビタミンB2のみなど）の試験とは違い⾮常に困難です。原材料や配合量、補助栄養素の相互反応で、信じられないタイミングで溶出率や⾎中濃度に⼤きな差が出てきます。

わたしたちが知る限り、「製品版のサプリメント」を⽤い、胃や腸の環境を再現しての溶出試験や、8時間におよぶ⾎液検査で⾎中濃度の測定まで⾏っているサプリメント企業、さらに結果まで公表しているサプリメント企業は、世界広しといえどほぼありません。

「最⾼の原材料」「最新の学術知⾒をフルに動員した設計」「賞味期限内に成分量がちゃんと⼊っていること」「GMP⼯場での製造」などは前提条件です。

ドクターや患者さまが本当に知りたいことは、「⼿にしたサプリがきちんと役割を果たすのかどうか？」ではないでしょうか。わたしたちは医療⽤サプリメントのプロフェッショナルとして、この質問に「実際のヒト試験による実証」でお応えしました。