-FAQ-
小麦粉や乳製品が好きで、朝はパンにヨーグルト、コーヒー、時々果物を食べています。
小麦粉と乳製品の悪影響についてもう少し教えてください。
美味しくて好きなのですが、なかなかやめられません。
ファスティングについてもエステで勧められたのですが、朝だけのファスティングなどはどう思われますか?
心療内科など臨床の現場でも、小麦粉や乳製品の摂取を控えるよう指導することが多いです。
美味しいものだからとつい食べていると、意外と自覚しにくい不調の原因になっていることも少なくありません。
3週間ほど和食中心の食事にシフトし、パンや乳製品などを控えるチャレンジテストを試してみてください。
小麦粉や乳製品が腸内環境や血糖値に与える影響についてご説明します。
小麦粉のデメリット
- 血糖値を急上昇させやすい
精製された小麦粉は炭水化物の吸収が早く、インスリンの過剰分泌を引き起こして脂肪蓄積を促進する可能性があります。 - 腸内環境の悪化
グルテンが腸に負担をかけるため、炎症や腸漏れの原因にもなり得ます。 - 食欲増進
消化が早く空腹感が戻りやすいため、間食や過食に繋がりやすくなります。
乳製品のデメリット
- 腸内環境への影響
カゼインが消化しにくく、腸内で滞留しやすいため、特に腸が弱い方に消化不良を引き起こす可能性があります。 - ホルモンバランスの乱れ
天然のホルモン成分が多く、体重増加につながることがあります。 - 血糖値への影響
乳糖や甘味のあるヨーグルトで血糖値が上がりやすくなります。
お伺いした朝食にはタンパク質が不足しているため、血糖値が上がりやすく、インスリン分泌による血糖値の急降下が起こりやすいです。
このような変動が食欲を増進させ、体重増加の要因にもなります。
インスリンの追加分泌を防ぐために、朝食にタンパク質や食物繊維を取り入れ、血糖値の安定化を目指しましょう。
3週間のチャレンジテストの後も、小麦粉や乳製品を食べたい場合は、週末に少量楽しむチートDAYを設けるのも一案です。
完璧でなくとも、工夫を加えてみることでどのような変化があるか観察すると良いですね。
また、ファスティングにはいくつかの利点と同時にデメリットもあります。
利点としては以下のような点が挙げられます。
ファスティングのメリット
- 消化器官のリセット
- オートファジーの促進(細胞の修復)
- 体重管理や代謝の向上
- 血糖値の安定化
- 炎症の抑制
- 集中力・精神的なクリアさの向上
一方、以下のようなデメリットもあります。
ファスティングのデメリット
- 栄養不足のリスク
- 筋肉量の減少
- 低血糖による体調不良(めまい、頭痛など)
- 代謝の低下
- リバウンドの可能性
- 集中力や気分の不安定
- 胃腸への負担
特に、栄養状況をきちんと血液検査で確認し、医師の指導のもとで行うことで、安心してファスティングに取り組むことができます。
エステでは高価な酵素ドリンクなどを勧められるかもしれませんが、ご自身の体調を第一に考えてください。
栄養療法のクリニックで検査を受ける患者様のデータを見る限り、ファスティングが適している方はほとんど見受けられないのが現状です。