-FAQ-
ファスティングダイエットについて質問させてください。
某会社の酵素ドリンクファスティングダイエットをお試ししたいと思っています。
スケジュールとして、丸一日酵素ドリンクのみで過ごし、翌日は回復日として朝に酵素ドリンク、昼に生姜スープ、夜におかゆ(いずれもセット販売の商品)とする内容です。
普段タンパク質摂取を意識しているので、タンパク質がほぼ摂取できない日が2日続くことに懸念を抱いています。
このようなスケジュールではタンパク質を抜いても問題ないのでしょうか?
また、栄養面でのアドバイスをいただけると助かります。
ファスティングは、一時的に食事を制限することで、胃腸を休めたり、身体のリセット効果を期待する方法です。
しかし、どのようなダイエットにも利点と向かない方がいますので、以下でご説明いたします。
ファスティングの利点
- 1. 消化器官の休息
普段は常に消化活動をしている胃腸が休息できるため、消化器官の働きが整いやすくなることがあります。 - 2. デトックス効果
一部の方はファスティングにより体内の老廃物や毒素の排出が促進されると感じることもあります。 - 3. 食生活の見直し
食べることに依存している方が、ファスティングによって食事習慣を見直すきっかけとなることもあります。
向かない方とその理由
- 1. タンパク質の不足が懸念される方
例えば、筋肉量を維持したい方や成長期の方は、タンパク質が不足すると筋肉が分解される恐れがあるため、注意が必要です。
タンパク質は代謝や免疫機能の維持にも関わるため、体の基礎機能に悪影響が出る可能性もあります。 - 2. 血糖値の安定が難しい方
例えば低血糖症がある方や、血糖値の乱高下が起こりやすい方は、空腹時間が長くなると体調を崩す可能性が高いため、ファスティングが適さない場合があります。 - 3. 病気療養中や体力が低下している方
病気の治療中や、特に体力が必要なときは、食事でしっかりと栄養を摂ることが重要です。
ファスティングにより栄養不足が進むと回復力が低下する恐れがあるため、医師と相談の上、慎重に判断することが大切です。
タンパク質が不足する場合の懸念
今回のダイエットスケジュールを見ると、丸一日とその翌日ほとんどタンパク質が摂れない日が続くので、筋肉の分解が進む可能性があり、特に普段からタンパク質を意識している方には懸念が残ります。ファスティング期間中もタンパク質を少量でも摂取できる方法(例:植物性プロテインなど)を検討するのも一案かもしれません。
最後に
ファスティングは確かに胃腸をリセットする方法の一つですが、栄養面でのデメリットも考慮してバランスをとることが重要です。
特に、栄養の不足が気になる方は、ファスティングを試す前に専門家や医師と相談し、自分に合ったプランで進めることをおすすめします。
お示しくださった図表のようにうまく進行すれば良いのですが、中には脂質の分解が苦手だったり、ケトン体がなかなかうまく産生されない方、またそのケトン体がうまくエネルギー源として活用されない方などいらっしゃると思います。
そうすると筋肉分解して、血糖を維持することになり、結果、筋肉が減って体重が減少します。
この場合はまた元の食事に戻すと、基礎代謝が落ちているので、太りやすくなる可能性もありますね。
ファスティング明けの回復食がとても大事になります。
筋肉がしっかりあって、普段から低血糖などの不調がなければ、消化管を休めたり、デトックス効果が期待できるので、実践しても良いと思います。
栄養療法の医療機関に不調があっておかかりの患者様には、向かない方が多いのが実情です。