-FAQ-
娘のマグネシウム値低いのですね。
医師からは指摘がないものの、1年前は2.1だったのが徐々に下がってきていて気になっていました。
息子も軽度の偏頭痛があり五苓散を内服しています。
変動はなく2.3ですが息子も低値なのでしょうか?
また、PMS(PMDD)について、ピルに頼らず栄養療法での改善方法があれば教えてください。
マグネシウムは血液検査でなかなか不足が見えにくいミネラルです。
血液検査で一般的に測定されるのは血清マグネシウムですが、体内のマグネシウムの約99%は細胞内や骨に存在しており、血清中には約1%しか含まれていません。
そのため、血清マグネシウム濃度は全体的なマグネシウム状態を正確に示さない場合があります。
血清マグネシウム濃度が正常範囲内であっても、細胞内や骨のマグネシウムが不足している可能性があります。
また、体は血清マグネシウム濃度を厳密に一定範囲内に保とうとするため(ホメオスタシス機能)、軽度の不足や過剰が検査結果に反映されないことがあります。
PMDD(月経前不快気分障害)は、栄養療法や生活習慣の改善で症状を緩和できる場合があります。
PMDDの改善に役立つ栄養素やポイントを挙げますね。
1. 栄養素の補給
必須脂肪酸
- • EPA/DHA(魚油)
- • 抗炎症作用があり、ホルモンバランスの安定に役立ちます。
- • サプリメントまたは脂ののった魚(サバ、サーモンなど)を週2~3回摂取。
- • γ-リノレン酸(GLA)
- • 月見草油やボラージオイルに含まれ、ホルモンの調整をサポート。
ビタミン
- ビタミンB群(特にB6)
• セロトニンの生成に必要。感情の安定に寄与。
• 摂取例:鶏むね肉、バナナ、玄米。 - ビタミンD
• 精神的な不調を軽減する可能性。
• 日光浴やサプリメントで補充。 - ビタミンE
• 抗酸化作用でホルモンのバランスを整える。
• 摂取例:ナッツ類、アボカド。
ミネラル
- マグネシウム
• 筋肉の緊張緩和や気分の安定化。
• 摂取例:ナッツ、豆類、ダークチョコレート。 - カルシウム
• PMSの症状を緩和する研究結果あり。
• 摂取例:小魚、ブロッコリー。
アミノ酸
- トリプトファン
• セロトニンの前駆物質。
• 摂取例:七面鳥、卵、乳製品(乳糖不耐症でない場合)。 - グルタミン酸
• 腸の健康を助け、栄養の吸収効率を高める。
2. 食事のポイント
- • 血糖値を安定させるため、低GI食品(全粒穀物、野菜)を中心に。
- • カフェインやアルコールは、症状を悪化させる可能性があるため控える。
3. 腸内環境の改善
腸内環境の乱れはホルモンバランスに影響を与える可能性があります。プロバイオティクス(乳酸菌、ビフィズス菌)やプレバイオティクス(食物繊維)を意識的に摂取。
4. ライフスタイルの見直し
- ストレス管理
ヨガや瞑想などリラクゼーション法を試す。 - 睡眠の質を向上
1日7~8時間の睡眠を確保。
寝る前のブルーライトを避ける。 - 軽い運動
ウォーキングやストレッチが気分を改善。
5. 推奨サプリメント例
- • オメガ3(EPA/DHA)
- • ビタミンB6 & マグネシウムの複合サプリメント
- • 月見草油(GLA)
- • プロバイオティクス