-FAQ-
ビタミンDの資料の中に「血液中の充足率30ng/ml」とありますが、この基準値を設定しているのは、どの企業、団体でしょうか?
血液検査での25(OH)ビタミンD濃度の基準値は、国や医療機関、学術団体などによって定められています。
一般的には、以下の団体や機関がビタミンDの基準値に関するガイドラインを提供しています。
- 世界保健機関(WHO)
健康ガイドラインを提供していますが、ビタミンDの具体的な基準値については他の機関が詳細な指標を出しています。 - 米国医学研究所(IOM, 現在はNASEM)
ビタミンDの必要量や血中濃度の推奨値を含む栄養基準値を定めています。
25(OH)ビタミンDの基準値として、20 ng/mL(50 nmol/L)以上を「十分」、12 ng/mL(30 nmol/L)未満を「欠乏」と定義しています。 - 内分泌学会(Endocrine Society)
より高い基準を推奨し、30 ng/mL(75 nmol/L)以上を理想的とすることが多いです。 - 国立衛生研究所(NIH, National Institutes of Health)
ビタミンDに関する研究を行い、基準値や推奨量についても情報を提供しています。
ビタミンDの基準値は国や地域によって異なる場合があり、日本の医療機関では、内分泌学会の基準を採用しているところが多いとされています。