-FAQ-
ビタミンAやDなどの脂溶性ビタミンは、日本人のほとんどが不足していると聞きました。
サプリメントを摂取していますが、やめ時が分かりません。
特にビタミンAは過剰摂取のリスクがあると聞き、心配になっています。
サプリメントの一日の上限を守っていれば問題ないのでしょうか? ビタミンDについては、以前教えていただいた通り、半減期があり、適量を守れば問題ないと理解しています。
ビタミンAも同じ考え方で大丈夫でしょうか?
ビタミンAに関しては、過剰症や妊娠期の女性の過剰摂取での催奇性などが取り沙汰される栄養素で、ネット情報など見て、ご心配になるのも無理はありません。
お察しのように日本人のほとんどが食事だけでは脂溶性ビタミンのAやDは不足している栄養素です。
一口にビタミンAと言いましても種類があります。
ビタミンAは、「レチノール」、「レチナール」、「レチノイン酸」の総称で、脂溶性ビタミンに分類されます。
また、植物に含まれる「β-カロテン」は、摂取すると、小腸上皮細胞でビタミンAに変換されるのでプロビタミンA(ビタミンA前駆体)と呼ばれ、ビタミンAの仲間に分類されます。
過剰症が取り沙汰されて身体に影響するのはビタミンAの中のレチノイン酸です。
通常、お口から摂取したものは、身体の中で厳密にそれぞれの形態が管理される仕組みがあります。
食品の中にはビタミンAはレチノイン酸の形では存在しません。
変換の流れは
レチニルエステル(ビタミンAの貯蔵型)↔️レチノール↔️レチナール➡️レチノイン酸
身体の中ではこのように変換されますが、レチノイン酸まで行くと可逆性がありません。
レチノイン酸は、細胞の成長・分化や遺伝子調節を通じて、皮膚や体の健康維持に欠かせない物質で、がんの治療にも使われます。
これも大事な役割を持っています。
身体の中の調節作用に任せれば、サプリメントでビタミンA(分子栄養学ではレチノールの形)を処方されている方でも過剰症の心配はほぼないと思いますが、これは医師の指示に従ってくださいね。
医師の判断がない中で摂取するのでしたら、厚労省の摂取基準を守るのが安全です。
私が臨床でみている限りは、医師の指導のもと、ニキビの改善や腸管補修のためにレチノールのサプリを高容量で補充している患者様がたくさんいらっしゃいますが、過剰症の症状が出ている方はいらっしゃいません。