-FAQ-
ビタミンについて質問です。
健康維持のためのビタミンCは、1日どのくらいまでが適切な上限量なのでしょうか?
分散摂取が良いのは承知していますが、例えば3000mgを一度に摂るのは逆効果だったり、体にあまりよくなかったりしますか?
また、ビタミンCを単体で大量に摂るよりも、ビタミンEも一緒に摂った方が無難でしょうか?
ビタミンCの上限量に関しては、日本では正式な耐容上限量(UL)は設定されていませんが、アメリカの基準では2000mg/日 が一応の目安になっているようです。
とはいえ、2000mgを超えても重篤な副作用は通常ありません。
ビタミンCは 一度に大量に摂ると吸収率が下がる ため、せっかく摂っても大部分が尿から排出されてしまうと言われています。
100mgなら80〜90%吸収されますが、1000mgを超えると吸収率は50%以下 になるとも。
もちろん吸収には個人差があるのであくまでも目安です。
そのため、分散摂取がベスト と言われていますね。
では一度に高容量取って、吸収されなかったビタミンCは全く無駄なのか?
ということなんですが、
一度に高容量のビタミンCを摂取し、吸収されなかった分の働きについて、お伝えします。
吸収されなかったビタミンC(未吸収分)は主に 腸内環境 や 体外への排出プロセス に影響を及ぼします。
📍腸内環境への影響
- ✔ 善玉菌を増やし、悪玉菌を抑える可能性(腸内pHの調整)
- ✔ 腸の浸透圧を上げ、便を柔らかくする(下痢のリスクもあり)
- ✔ 腸内の炎症を抑える(抗酸化作用)
📍排出プロセスと影響
- ✔ 尿中に排出され、尿のpHを酸性に傾ける
- ✔ 有害金属をキレートして排出(ただし必須ミネラルの排出リスクも)
- ✔ アンモニアの排出促進(デトックス効果)
などがあるようです。
ビタミンEとの組み合わせについて
ビタミンC単体でも抗酸化作用はありますが、ビタミンEと一緒に摂ることで相乗効果 が期待できます。
ビタミンCは水溶性、ビタミンEは脂溶性で、それぞれ異なる環境で抗酸化作用を発揮します。
特に、ビタミンCは酸化したビタミンEを再生 する作用があるため、セットで摂るのが理想的です。
高容量のビタミンCの摂取は吸収効率は低下するかもしれませんが、腸内環境などへは良い効果もあるようです。
ビタミンCの摂取上限の目安となる体感効果について。
- 1. 無臭のガス(腸内発酵が増える)
ビタミンCが腸に吸収されずに大量に残ると、腸内細菌が発酵しやすくなり、ニオイのないガス(主に水素ガスや二酸化炭素)が増える ことがあります。
これは「ビタミンCを少し減らしてもいい」というサインの可能性があります。 - 2. 軟便や下痢(腸の浸透圧上昇)
一度に摂るビタミンCの量が多すぎると、腸内に水分を引き込む 「浸透圧性下痢」 を起こすことがあります。
適正量の目安 → 軟便になる手前の量
これは、きっと個人差がかなり大きいですね。