-FAQ-
機能性低血糖の診断を受けています。
生理前や生理開始後数日は、飢餓状態のように血糖がなかなか上がらない感じが続きます。
糖質を多めに摂るとその後の低血糖が心配で、最近は常に少しずつ、頻回に食べるようにしています。
かかりつけの内科医からは「必ずご飯を少しでも最後に食べるように」と言われています(ご飯しかないときに反応しすぎてしまうから?という説明でした)。
今朝も野菜・たんぱく質の後にえんどう豆のパン1/3とおにぎり30gほどを食べましたが、30分後にまた空腹感が出てきました。
この空腹感が低血糖の始まりかと思うのですが、このような場合、空腹感が出そうなタイミングで出汁葛湯などを定期的に摂って血糖維持に努めた方が良いのでしょうか。
また、ささみなどたんぱく質もこまめに足していますが、1日に何度も小分けに食べることになり、メインの3食でしっかり食べるというよりは、特に午前中は少なめの朝食が2回になるような形です。
こういった食事の取り方を続けても大丈夫でしょうか?
今の食事療法が正しいのか、他に疾患があるのではと不安です。
機能性低血糖の診断を受けて、食事の取り方も工夫して頑張っていらっしゃる中で、なかなか思うように体調が安定せずに、不安になり、とてもつらいお気持ちだと思います。
まずは、よく頑張ってこまめに食事を摂っていらっしゃることを心から応援しますね。
さて、ご質問の点を踏まえて、いくつか大切なポイントをお伝えしますね。
1.頻回に少しずつ食べる方法について
機能性低血糖では、急激な血糖変動を避けるために、少量ずつ頻回に摂取して血糖をゆるやかに保つことは基本的に良い方法です。
特に午前中は胃腸が敏感で、無理して大きな食事を摂るよりも、軽い食事を数回に分けているスタイルは理にかなっています。ただし、全体の栄養バランスは意識しましょう。
2.血糖維持のための飲み物(出汁葛湯など)について
葛湯は消化も良く、胃腸に優しいため、空腹感が出るタイミングで少量ずつ飲むのは血糖の急降下を防ぐ意味で良い工夫です。ただし、糖質やたんぱく質の量と質に気をつけて、栄養のバランスも補うようにしてください。
3.タンパク質と野菜を先に摂る食事の順番
かかりつけのお医者様のアドバイス通り、野菜やタンパク質を先に食べ、ご飯(糖質)を少量最後に摂ることで、血糖の上昇を緩やかにでき、インスリンの過剰な分泌を抑えられます。これは機能性低血糖に効果的な方法ですので、続けてよいと思います。
4.不安が強い場合の対応
状況が改善しづらく不安があることも理解します。
機能性低血糖の他にホルモンバランスの乱れ(特に生理前後の症状)は関連している場合もあります。
もしまだ詳細な検査を受けていなければ、必要に応じて内科や婦人科でホルモンの検査を相談してみるのも良いでしょう。
腸内環境の検査も是非ご検討ください。
まとめますと
- ・こまめに少量ずつ食べる方法は適切
- ・血糖コントロールのため葛湯のような軽い飲み物は悪くない
- ・タンパク質と野菜を先に食べて糖質は最後に摂る方法は続けるべき
- ・不安が続けば、ホルモンや他の疾患の可能性も含め専門医に相談を
あなたの体は、いままさに血糖のバランスを保とうと一生懸命がんばっています。
焦らず、ゆっくりと体の声を聴きながら、無理のないペースで調整していきましょうね。