-FAQ-
高校生女子です。
1日の摂取カロリーについて質問があります。
ネットで調べると2000キロカロリー以上が推奨されていますが、基礎代謝が1400キロカロリーぐらいだとしても、600キロカロリーも消費しているとは思えません。
部活もやっていないので、ネットにある数字は外国の体型を基準にして過大評価されているのではないでしょうか?
結局、1日でどれくらいカロリーを消費しているのでしょうか?
また、成長期だから気にせず食べるべきだと言われますが、身長の伸びが止まり太ってきたのが気になるので質問させていただきました。
ご質問ありがとうございます。
まずカロリーの基本的な考え方を理解する必要がありそうですね。
カロリーの基本的な考え方は、食品中の栄養素を燃焼したときに発生するエネルギー量を測定したものです。
カロリーは、食品のサンプルを燃やし、その燃焼によって発生する熱量をカロリーメーターという装置で測ります。
この装置は、食品を酸素の中で燃焼させ、その際に発生する熱を水の温度上昇として測定します。
これにより、食品のエネルギー量(カロリー)が計算されます。
上記の測定に基づき、各栄養素が提供するカロリー量が決定されます。
一般的に、以下のように定められています。
- 炭水化物:1グラムあたり約4キロカロリー
- たんぱく質:1グラムあたり約4キロカロリー
- 脂肪:1グラムあたり約9キロカロリー
カロリーはエネルギーの単位で、食事から摂取するエネルギーと、体が消費するエネルギーのバランスが重要というのは、もう皆様、周知の事実ですね。
基礎代謝(Basal Metabolic Rate, BMR)は、体が生命維持のために必要な最小限のエネルギー量を指します。
これには、呼吸、心臓の鼓動、体温維持、消化などの基本的な生理機能が含まれます。
基礎代謝は一日の総消費カロリー(Total Daily Energy Expenditure, TDEE)の一部を構成し、通常、全消費カロリーの約60-75%を占めます。
これは、特に激しい運動をしている人は指していないと思います。
日常生活の普通の労作レベルでしょうね。
ここが大事なポイントですね。
エネルギーバランス
摂取カロリーと消費カロリーのバランスが、体重の増減に影響する。
摂取カロリーが消費カロリーを上回ると体重が増え、逆の場合は体重が減る。
というのは、カロリーの収支だけの観点から見たダイエットになりますが、人間の体の仕組みは、そんなに単純ではありません。
このドクター栄養学の基本となる考え方は、カロリー主体ではなく、いかに血糖値を安定させて、肥満ホルモンであるインシュリンの追加過剰分泌を抑えるのか。 ということなんです。
血糖値を上げて、肥満ホルモンであるインシュリンを増発する栄養素は糖質です。
ですから、このオープンチャットでは、あまりカロリーは取り沙汰されません。
ご質問者様も少し太ってきた…とのことなので、意識するのはカロリーのセーブではなく、甘いもののセーブです。
例えば、スタバのマンゴーパッションティーフラペチーノのトールサイズは約140kcalですが、ステーキ100gのカロリーはおよそ250〜300kcalです。
でも太りやすいのは、前者のフラペチーノです。
(余談です。調べてみたらこのマンゴー…フラペチーノはシロップ入っていないようで、フラペチーノの中ではカロリー低め)
糖質量はステーキ肉よりもフラペチーノの方が多いので、どちらが太りやすいかと言ったら、ここはカロリーの考え方ではなく、血糖値の上がりやすいフラペチーノということになります。
お肉はほぼ糖質ないですね。
単純にカロリーの考え方だけではダイエットがうまくいかないのです。
カロリーの消費は、その方の筋肉量や生活習慣、運動量などにもよります。
極端にカロリーを絞ると、大事な筋肉も壊しやすくなるので、痩せたとしても基礎代謝が落ちてリバウンドしやすくなります。
美容意識もきっと高い女子高生ですから、是非ともビタミンBやヘム鉄を摂取してミトコンドリア回して、代謝レベルを上げてください。
タンパク質はしっかり食べること。
美容にも内面からの栄養が効果的です。
単なるカロリーオフで食事量を減らすと、材料不足となり綺麗な肌や髪も維持できません。
結局食べて筋肉はしっかり保持、余分な脂肪だけはキチンの燃焼できるようにしたいですね。