-FAQ-
娘の過敏性腸炎について相談してきましたが、腸は薬と食事でだいぶ良くなり、ニキビもほとんど出なくなってきました。
ですが、もうすぐ16歳になる娘がPMSのような症状に悩んでいます。
特に生理1週間前あたりが辛そうです。
インターネットで調べると、ウォーキングや抗うつ薬、婦人科でピルを飲むと良いとありました。
ですが、可能なら薬やピルに頼らず、栄養やビタミンでホルモンバランスを整えたいと考えています。
何かアドバイスがあれば教えてください。
また、思春期特有の揺らぎかもしれないため、少し見守りたい気持ちもあります。
すでに栄養療法を実践されていて、お腹の調子はかなり改善してきているとのこと。
基本的な体の土台は整っている可能性が高く、それでもPMS症状が辛い場合は、専門医への受診を検討されるのが良いかと思います。
ホルモンバランスの乱れが続くと、日々の生活の質が低下するだけでなく、将来的な健康にも影響を及ぼす可能性もあります。
1. 専門医への受診のメリット
- ホルモンの状態を詳しく評価
血液検査などでエストロゲン、プロゲステロン、その他関連ホルモン(甲状腺ホルモンや副腎ホルモンなど)の状態を確認することができます。 - 原因の特定
PMSの症状が単なるホルモンの変動によるものなのか、他の要因(例えば甲状腺機能低下症や副腎疲労)が影響しているのかを見極められます。 - 適切な治療法の選択
必要に応じて、ホルモン療法、漢方薬、あるいは低用量ピルなどの選択肢を提案してもらえます。
これらは一時的なサポートとして非常に有効です。
2. 思春期の特徴と適切な対応
確かに思春期にはホルモンバランスが揺らぎやすいですが、それが日常生活を著しく妨げている場合、「仕方がない」と見過ごすのは負担が大きいです。以下のような点に注目して、医療と併用したサポートを考えるのが良いでしょう。
- 短期的な症状の軽減
ホルモンバランスを整える治療やサポートを活用しながら、辛い症状を和らげる。 - 長期的な改善
栄養療法を続けつつ、体全体の調子を整える。
思春期を過ぎると自然と症状が緩和される場合も多いです。
3. 具体的なアクションプラン
- 婦人科または思春期外来への相談
ホルモンの状態を確認し、PMSの症状を専門的に評価してもらう。
ピルの提案があった場合も、治療の目的やメリット・デメリットについて十分に説明を受け、慎重に判断できます。 - 栄養療法の専門医との連携
すでに栄養療法を実践している場合でも、ホルモンに特化したアプローチが追加で役立つ可能性があります。
たとえば、ホルモン代謝を助ける肝臓サポートや、ストレスホルモンに関連する副腎のサポートが考えられます。 - 本人との対話
症状について本人と話し合い、「生活が辛いと感じること」や「改善したいこと」を一緒に整理することで、治療やサポートの方針が見えやすくなります。
4. 私の想い、メッセージ
辛い症状を抱えながら過ごすことは、心身にとって大きな負担です。医療を活用することで、短期間で大きく改善する可能性もあります。
また、栄養療法を併用することで、根本的な改善を目指す道も広がります。 「少し見守る」というスタンスも大事ですが、今の段階で専門医を頼ることで、娘さんの日常のクオリティをより早く向上させる選択肢を持たせるのは、とても前向きな判断だと思います。
栄養療法にも限界はありますので、必要ならば、ホルモンバランスの治療も選択肢に入れてみてください。
思春期の揺らぎやすい心と身体を、少しでも日々が楽に過ごせるようにサポートしたいですね。