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よくあるご質問

-FAQ-

18歳の高校生の息子について相談です。
過敏性腸炎と診断され、薬を服用しています。
もともとスポーツをしていて、練習がハードだったり疲れが溜まるとお腹が緩くなり、半日は治らないということがありました。
現在は受験勉強で夜更かしすることもありますが、引退後の今のほうが以前よりお腹の調子が悪く、困っています。
薬以外で症状を改善する方法はありますか?

息子さんのように、部活動を頑張っていたり、受験などで生活リズムが乱れたりすると、腸はとても影響を受けやすくなります。

IBSは「心のストレス」だけでなく、「腸の粘膜バリアや腸内環境の乱れ」も深く関係しています。

 

薬で一時的に症状を抑えることはできますが、根本的な改善のためには腸を修復し、炎症を鎮める栄養サポートがとても有効です。

 

栄養療法でできる主なアプローチについてです。

まずは食事改善をしましょう。

 

① グルテン・カゼイン・シュガーフリー

小麦や乳製品、砂糖は腸の炎症を悪化させやすく、ガスや下痢・腹痛を誘発します。

まずはパン・パスタ・牛乳・ヨーグルト・お菓子を控え、「ご飯・魚・卵・野菜中心」に整えることが第一歩です。

 

② グルタミンで腸粘膜を修復

アミノ酸の一種であるグルタミンは、腸の細胞の主要なエネルギー源です。

腸粘膜を修復し、「漏れやすくなった腸(リーキーガット)」を改善してくれます。

 

③ ビタミンA・D・亜鉛で腸と免疫を整える

 

  • ビタミンA:腸粘膜の再生を促し、炎症を抑えます
  • ビタミンD:腸内の免疫バランスを整え、過剰な炎症反応を防ぎます
  • 亜鉛:粘膜や皮膚を強く保ち、グルタミンと協力して腸を修復します

 

これらは食事から十分にとるのが難しいため、サプリでの補充が効果的です。

 

受験も控えていることから、出来たら早めに栄養療法専門医にご相談する方が良いです。

お腹の調子が安定するとメンタルも強くなりますし、ストレスに打ち勝つ力も付きますね。

 

腸管粘膜バリアをきちんとと整える栄養を入れながら、腸に負担となりやすいものを除去していくことが、治療としてお薬だけに頼らない大事なポイントです。