-FAQ-
50歳男性、やや肥満です。
糖質のコントロールは自分なりに行い、白米・麺・パンを控え、お肉・魚・野菜・豆腐・納豆中心の食事をしています。
先日血液検査で中性脂肪が530mg/dLと非常に高く、中性脂肪を下げる薬が処方されました。
医師からは「食事内容はむしろ良い方で、遺伝的にこういう体質の方もいるので薬で対処するしかないかもしれない」と言われました。
他に生活習慣、特に食事面で改善できることはあるでしょうか？
運動は週に数回、1時間程度の有酸素・無酸素運動をしていますが、最近食事量を減らしても体重はむしろ増えています。
アルコールは一切飲まない体質で、果物も食べていません。
自炊では油をあまり使わないようにしていますが、たまに揚げ物を食べることがあります。
インスリン抵抗性についてはこれまで気にしたことがなかったので、勉強してみようと思います。
中性脂肪が高い理由として、他に見直すべき点はありますか？
中性脂肪に関してのご質問、ありがとうございます。
非常に真剣に取り組まれている様子が伝わってきます。
確かに遺伝的に中性脂肪が高くなりやすい体質の方はいますが、それでも薬以外で「改善できる余地」がまだ残されている可能性があると思いました。
さらに確認しておきたいポイントは
- 1. アルコールの摂取頻度・量
- 2. 隠れ糖質や果糖の摂取
- 3. 油の種類と摂取バランス
- 4. インスリン抵抗性や代謝の低下による体重増加についてです。
糖質制限をしても中性脂肪が高いまま＋体重が増える場合に関して
インスリン抵抗性の可能性があります（内臓脂肪が関与しているかも）。
食べる量が少なくても、「代謝が落ちている」「筋肉が減っている」などで、脂肪が蓄積されやすくなっていることがありますが…
食事や運動にきちんと取り組んでいても中性脂肪が高い場合、遺伝・体質に根本原因がある可能性は確かに高いです。
それと見直して欲しいのが、タンパク質が過剰でも肝臓で中性脂肪になりやすいです。
たんぱく質は直接脂肪になりにくいですが、エネルギーとして消費されなかった分は最終的に中性脂肪になり得ます。
高たんぱく食＋エネルギー過剰の状態（たとえば糖質や脂質も多い）では、中性脂肪として蓄積しやすくなります。
体重が増えているのでしたら、極力肉などの脂は避けるようにして、魚食多めがおすすめです。
