-FAQ-
妊活中で、抗酸化のためにグルタチオンかNACを摂ろうと考えています(ベースとしてタンパク質、ミネラル、ビタミンはすでに摂取しています)。
前駆体と還元型はどちらも似たようなイメージですが、どう違うのでしょうか?
妊活で抗酸化アプローチの強化、とても大事ですね。
それよりもまずは、血糖コントロールの安定、必ず実践してください。
体内での活性酸素の発生の大きな要因は血糖の乱高下です。
前駆体と還元型の使い方の違いなどお示しします。
◯還元型グルタチオン(Reduced Glutathione)
- • 抗酸化の主役。細胞の中でフリーラジカルを除去する役割。
- • グルタチオンには酸化型(GSSG)と還元型(GSH)がありますが、還元型が活性を持ちます。
しかし、経口摂取しても腸で分解されてしまい、体内にそのまま届きにくいという課題があります。
リポソーム化されているサプリは吸収率が高く、妊活にはより効果的とされますが、高価です。
◯NAC(N-アセチルシステイン)
- • グルタチオンの材料(特にシステインの供給源)として使われます。
- • グルタチオンの合成を高めるだけでなく、NAC自体にも抗酸化作用があります。
- • 卵胞液中のグルタチオン濃度を上げるという研究報告もあり、妊活にも応用されています。
グルタチオン合成力が高そうな方(肝機能がしっかりしている方やビタミンB群・亜鉛の補給ができている)はNACで十分ではないでしょうか?
ランニングコストも安いです。
酸化ストレスが強く、卵子の質に不安があるような方は、医師にも相談の上で、吸収効率の良い還元型グルタチオンの摂取も良いかもしれません。