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よくあるご質問

-FAQ-

機能性低血糖と副腎疲労の診断を受け、食べ方を改善中ですが、なかなかうまくいかず相談です。
夜間低血糖による不眠もあり、寝不足の日は朝から強い空腹感がなく、怠さもあります。
逆に数日眠れると、朝からよくお腹がすきます。
朝食にはたんぱく質、野菜、えんどう豆パン(または玄米大麦のパックごはん50gほど)を食べますが、1時間後にはお腹が空いてしまい、捕食しても午前中はすぐに空腹になります。
葛湯出汁などを頻繁にとっていますが、糖尿病クリニックでは「偽の空腹だから我慢」と言われ、一方で機能性低血糖の指導では「低血糖にならないように食べる」とのこと。
頻回食を続けていても改善せず、プラスでできることがあれば教えてください。

副腎疲労を伴う機能性低血糖症という診断で、食事コントロールをしていらっしゃるのですね。

いただいたご質問、少し整理します。

【現在のご相談内容をまとめると…】

機能性低血糖・副腎疲労の診断あり
夜間低血糖(不眠)があり、朝から空腹感が不安定になっている

よく眠れた日は午前中にすぐお腹がすく(食後1時間ほどで空腹)

頻回食(葛湯出汁などの間食)を実践中だが、空腹感が強く食事頻度が増える

糖尿病クリニックと低血糖クリニックのアドバイスが正反対で混乱してしまっている

なかなか「改善」につながらず、新たな一手を探しておられる

そういったところでしょうか?

🍀まず最初に、機能性低血糖と副腎疲労、その関係性があります。

機能性低血糖(食後数時間後の血糖の乱高下)や夜間低血糖は、副腎機能の弱り(コルチゾールの低下など)と非常に関連しています。

副腎は「ストレスホルモン(コルチゾールなど)」を出す臓器で、血糖の維持にも関与しています。

そして、機能性低血糖の状態にある方は、「偽の空腹」ではなく、実際に血糖が下がり過ぎてしまうリスクがあるため、頻回食による血糖安定化は有効です。

🧪このことは、PubMedに掲載されたレビュー(‐Henriksbo et al., 2021)にもあり、低血糖の傾向がある人では、「空腹感が出たら我慢ではなく血糖安定性を優先する」ことが望ましいとされています。

【今日のポイントアドバイス】


空腹感を抑えて血糖を安定させるには…

朝食後すぐにお腹がすいてしまう感じ―これは、「インスリンの過剰反応」と「副腎の疲労」による血糖の急降下が疑われます。
まずは、以下の4つのアプローチを取り入れてみましょう:

① 🍳【朝食の栄養組み合わせを強化】


▶️ たんぱく質と脂質の割合を少し高めると、血糖の急上昇・急降下が緩やかになります。

② ⏰【補食のタイミングと中身の見直し】


お腹が空く前、1時間半~2時間間隔で補うのがポイントです。
頻回食は悪いことではないですよ。
副腎疲労がある場合は「血糖を落とさず保つ」ことが最優先です。

補食の例:
  • * 🥣葛湯+プロテイン(吸収の早いホエイより大豆系がおすすめ)
  • * 🥚ゆで卵+アーモンド5粒など脂質を含む簡易食
  • * 🟤ココナッツミルクで作ったプロテインスムージー(糖質少なめ)

※繰り返すほど体の「血糖コントロール」が安定していき、間食の頻度も少しずつ減る傾向がみられます。
(これは、機能性低血糖に関する複数の臨床報告からも支持されています)。

③ 🌿【副腎のサポート:ビタミンC・B群・マグネシウム補給】


副腎疲労のサポートには、オーソモレキュラーでも定番の上記のビタミンCビタミンB群、マグネシウムなどの栄養素が大きく役立ちます。

これらを摂取することで、体の“エネルギー生成の土台”が支えられ、頻回な空腹ループが徐々に軽くなる可能性があります。

④💤【夜間低血糖×不眠 対策】


夜間低血糖を起こさずに眠るため、「タンパク質+脂質+少量炭水化物」寝る前ののナイトスナックが推奨されます。

🌙例:
  • * 豆腐+ちりめんじゃこ+オートミール大さじ1の温スープ
  • * アーモンドミルク+プロテイン+シナモン(血糖上下を抑える作用あり)

食事療法とサプリメントの補充を開始しても、なかなかすぐには改善効果が出ない場合もありますが、その場合は、おかかりのクリニックにご相談ください。
副腎疲労をを起こしていて、エネルギー産生を障害している原因を探すことになるかもしれません。

まずは食事療法とサプリメントの服用でどうぞ焦らずに継続してください。

長年の栄養不足が背景にあって、今の状態になっていることが多いです。
少しずつでも肉体改造と思って、食べて消化吸収がきちんとできる体作りを目指しましょう。