-FAQ-
6月頃から整体や鍼灸、ペインクリニックに週1回程度通っていましたが、肩の痛みが全く治らないため、石灰ではないかと疑い始めました。
石灰沈着性肩関節周囲炎は栄養療法で治るのでしょうか?
肩の痛みはつらいですね。
本当に石灰化しているかどうかを確認するために、一度整形外科でしっかり診断を受けることをお勧めします。
栄養療法で治るかどうかについては、「治る」とは断言できませんが、改善が図れる可能性があります。
私が学んだ栄養療法の講座でも、この症例の改善例が紹介されていました。
5ヶ月後のレントゲン写真で、肩関節の石灰化がきれいに代謝され、痛みが改善された事例がありました。
また、栄養療法を取り入れた友人が、手術の代わりに栄養療法に取り組んで改善した実体験もあります。
栄養療法は、体が本来持っている自然治癒力を引き出すサポートをするものです。
カルシウムパラドックスと栄養療法について
石灰沈着性肩関節周囲炎には、カルシウムが適切な場所に蓄積されず、逆に不適切な場所に沈着してしまう「カルシウムパラドックス」が関係している場合があります。
この現象を防ぐためには、以下の栄養素のバランスが重要です。
- ビタミンK2
カルシウムが骨に取り込まれ、血管や軟部組織に沈着しないようにサポートします。 - ビタミンD
カルシウムの吸収を助けますが、過剰にならないようにビタミンK2と一緒に摂取することが大切です。 - マグネシウム
カルシウムの適切な利用を助け、組織にカルシウムが過剰に沈着するのを防ぎます。 - 改善のためのアプローチ
石灰沈着性肩関節周囲炎の予防や治療を考える際、このカルシウムパラドックスを正常化することが役立つかもしれません。
ビタミンK2、ビタミンD、マグネシウムのバランスを整えることで、カルシウムが軟部組織に沈着せず、骨に効果的に取り込まれるようサポートすることが重要です。
したがって、カルシウムパラドックスの理解と栄養療法の実践は、石灰沈着性肩関節周囲炎の改善に役立つ可能性があります。
ただし、急性期には適切な医療介入も必要ですので、専門医と相談しながら取り組むことをおすすめします。