-FAQ-
先日リブレを装着してみました。
普段の血糖値は低めなのですが、リブレでは空腹時でもずっと120mg/dL前後で高止まりしているように感じます。
これは、常に糖新生が起きている可能性があるのでしょうか?
DHEAの値が高く「若い!」と喜んでいたのですが、もしかしてそれはコルチゾールの影響なのでしょうか。
ちなみに中性脂肪は毎回20くらいで、要精密検査になる体質です。
朝は目覚ましなしで起きてすぐに動けるのですが、夕方には体力が落ちてくる感覚があります。
劇的な低血糖は見られませんでした。
リブレを使って血糖値をモニタリングされているとのことですね。
ご自身の体の反応に対してとても丁寧に観察されていて素晴らしいです。
さて、空腹時でもリブレの測定で血糖値が120mg/dL前後で高止まりしている件、ご心配ですね。
ご質問の糖新生の話やDHEA、コルチゾールの関係についても栄養学的に深掘りしてみましょう。
まず、リブレで空腹時の血糖がやや高めに出る理由としてはいくつか考えられます。
- 📍糖新生(グルコース新産生)の活発化
体は空腹時や運動時に血糖を一定に保とうとして、肝臓で糖新生という過程を使います。
これは筋肉や脂肪から取り出した材料(アミノ酸や乳酸など)からブドウ糖を作り出すこと。
もし糖新生が高いと、血糖値が下がりすぎずに安定的にやや高めになることもあります。 - 📍DHEAとコルチゾールの関係
DHEAは副腎で作られる「若返りホルモン」とも呼ばれ、ストレスホルモンのコルチゾールとバランスをとっています。
コルチゾールは血糖を上げる作用があり、ストレスが多いとコルチゾールが上がって糖新生が活発になりやすいです。
DHEAが高値でも、コルチゾールが同時に高いと体は緊張状態かもしれません。 - 📍中性脂肪が低いことの意味
中性脂肪が常に20ととても低いのは、エネルギーを脂肪からあまり使わず、糖質依存型になりやすい可能性があります。
こうなると体は糖を確保しやすくし、血糖値が維持されやすくなります。 - 📍朝すっきり目覚めて動け、夕方に体力低下する症状
これは血糖の安定性より、コルチゾールのリズムや他のホルモンバランスが影響しているかもしれません。
コルチゾールは朝にピークになるため、日中のエネルギーは確保されますが、夕方には疲労感が強くなることも。
▶️ここからのアドバイスとしては
- ◯ストレス管理を心がけ、夜はリラックスタイムを作る(副腎のホルモンバランスに良い影響があります)
- ◯脂質(良質なオメガ3脂肪酸など)を少し増やして、脂肪代謝をサポート。
中性脂肪が低いことは悪いことばかりではありませんが、エネルギー源の多様化は健康維持に役立ちます。 - ◯たんぱく質も適量摂取し、筋肉で糖を消費・貯蔵する力をつけること。
リブレの数値は間質液中のグルコースを計測しているため、血液の指標と微妙に異なることもあるので一喜一憂しすぎないで下さいね。