-FAQ-
ピロリン酸第二鉄は胃腸が弱い場合でも飲んでもよいですか?
貧血が改善せず、胃腸も悪化していく状況に気持ちも辛く、落ち込んできました。
胃腸障害で、経口による鉄の摂取ができない場合、注射もあると聞いたのですが、私はそのほうがよいのでしょうか?
貧血のつらさに加えて、胃腸の不調まで重なってしまうと、本当に心が疲れてしまいますよね…。
まずは、ここまで頑張ってこられたことをご自身でも大切にしていただきたいです。
ピロリン酸第二鉄は比較的やさしい鉄で特にニュートライズのヘム鉄サプリに配合されているピロリン酸第二鉄のはコーティングを施してあるので、胃のムカつきを抑える処方になっています。
ですが、胃腸が弱っている時期は、どんな鉄でも負担になることがあります。
鉄が悪いというよりも、今の胃腸が“栄養を受け入れられる準備ができていない”状態なんですね。
なので、貧血があるのは十分わかっていても、今は鉄そのものを増やすよりも、まず胃腸を立て直すことの方が何より大事です。
胃腸が整ってくると、同じサプリでもぐっと吸収が良くなり、負担も減ります。
また、静脈注射については一見近道に見えるかもしれませんが、活性酸素の発生が強く、かえって体がしんどくなる方が多いため、栄養療法専門医は、静脈注射を選択しません。
鉄は『諸刃の剣』ですから、良くも悪くもなる側面があり、実は入れ方が難しいです。
今は、焦らずに
- ①胃腸を休ませる・整える
- ②体の土台ができてから、必要な鉄を少しずつ取り入れる
この順番でいくほうが、結果的に回復が早く、体も楽になります。
落ち込むほどつらい状況だと思いますが、“鉄が飲めないからダメ”なのではなく、“今はまず胃腸の治癒を最優先していい時期”なんです。
消化と吸収がきちんと出来る身体をまず目指さないといけません。
小麦や乳製品、砂糖はできるだけ抜きましょう。
このような状態の方こそ、栄養療法専門医に受診して、きちんとアドバイスもらって一歩ずつ改善の道を歩んでほしいです。
