-FAQ-
娘の友達や部活のチームメイトに、生理痛で試合中に気持ち悪くなったり、貧血状態でフラフラしてしまう子が多くいます。
親御さんがそばにいないこともあり、私が対応することが多いのですが、どのように対応すればよいでしょうか?
生理痛は個人差があると思いますが、一般的に緩和する方法を教えてください。
とても大切なことを感じ取ってくださっていると思います。
生理痛や体調不良で試合に力を発揮できないお子さんが多いというのは、今の中高生でよく見られる状況です。
生理痛は「個人差」と言われがちですが、実は栄養状態やホルモンバランス、血流、体温、ストレスなどが大きく関係しています。
「どうしてこんなに痛いのだろう」と悩む子ほど、栄養不足や冷えが隠れていることも多いです。
その背景を理解して寄り添ってくださっていること自体が、本当に大きな支えになると思います。
具体的な栄養での対応方法を示しますね。
🌿 生理痛をやわらげる基本のポイント
1. 鉄・タンパク質の不足を補う
貧血気味の子は多く、血流が悪いと痛みが強まりやすくなります。
肉・魚・卵・豆をしっかり摂ることが大切です。
思春期の女子は、お菓子の摂取が多すぎて、肝心のタンパク質が入っていないケースをよく散見します。
また、鉄は毎月の生理で失われるミネラルです。
成長期で生理のある女子は、容易に鉄不足になりやすく、生理痛や貧血に見舞われることになりやすいです。
2. 冷えを防ぐ・体を温める
下腹部や腰の冷えは子宮の収縮を強め、痛みを悪化させます。
試合前後は腹巻きや温かい飲み物を心がけましょう。
3. マグネシウムやビタミンB群を意識する
筋肉の緊張や血管収縮をやわらげる栄養素です。
ナッツ類、海藻、魚、玄米などに多く含まれます。
4. 睡眠・リズムを整える
寝不足やストレスもホルモンバランスを乱し、痛みを強めます。
月経前は意識的に休息を取るようにしましょう。
もし倒れそうな時の応急対応ですが
- 1.安静にして、横になる(特に頭を低くして足を少し上げると楽です)
- 2.水分補給(鉄欠乏性貧血の子は脱水でも立ちくらみを起こしやすい)
- 3.温かい飲み物やカイロでお腹を温める
- 4.顔色が悪い・意識がもうろうとする場合は、ためらわずに救護や医療機関へ
