-FAQ-
更年期の方で、以前は問題なかったのにピアスをすると肌が荒れるようになり、お顔の肌も荒れやすくなってきた方がいらっしゃいます。
小麦や乳製品はできるだけ控えているようですが、このような症状の原因と対応方法を教えてください。
とても良い観察をしていらっしゃいますね。
更年期の時期に「以前は大丈夫だったピアスや化粧品で肌が荒れるようになった」というのは、体内環境・免疫バランス・皮膚バリアの変化が複合的に関与しています。
要因を示しますね。
🌿 更年期に肌が荒れやすくなる主な原因メカニズム
① エストロゲン低下による皮膚バリアの弱化
- 皮脂やセラミドが減り、乾燥・かゆみ・炎症が起こりやすくなる。
- 外からの刺激(金属・化粧品成分など)に過敏になる。
② 免疫バランスの変化
- 女性ホルモン低下で免疫の「過敏モード」が起こりやすく、金属や添加物への反応が強く出る。
③ 腸内・粘膜バリアの低下
- 腸内環境の乱れ(リーキーガット)により、全身の炎症体質やアレルギー反応が起こりやすくなる。
④ 微量栄養素の不足(亜鉛・ビタミンDなど)
- 亜鉛不足:皮膚再生・免疫寛容が低下。
- ビタミンD不足:粘膜・皮膚の防御機能が落ちる。
⑤ 酸化ストレス・糖化ストレス
- 抗酸化力が落ちることで皮膚細胞が炎症を起こしやすく、糖化で肌の弾力も低下。
⑥ 銅・鉄・亜鉛のバランス変化
- 更年期以降は銅が相対的に高くなり、炎症やアレルギー反応を助長することがある。
このような要因がおそらく複合的に絡み合って症状として出てくると思います。
対応方法・サポートの方向性です。
1️⃣ 栄養サポート
- 亜鉛:皮膚修復と免疫寛容を助けます
- ビタミンD:粘膜バリアと免疫安定
- ビタミンB群・ビタミンC・E:抗酸化と皮膚ターンオーバー促進
- オメガ3脂肪酸(EPA・DHA):炎症抑制
- エクオールやマカ:エストロゲン低下による皮膚・自律神経の補助
2️⃣ 腸内環境の再構築
- グルテン・カゼイン除去を続けつつ、発酵食品・水溶性食物繊維で腸内菌叢を安定化
- 必要に応じて乳酸菌・ビフィズス菌・酪酸菌のサプリでサポート
- その他、生活習慣やスキンケア商材の選び方なども大事かと思います。
ニュートライズの基礎シリーズのサプリメントをご活用いただけますと、効果的です。
食事ではぜひとも血糖コントロールの安定のための食べ方を推奨いたします。
タンパク質と食物繊維でのあらかたの満腹づくりを心がけてください。
血糖コントロールの安定は自律神経バランスの安定と密接にリンクしています。
『皮膚は内臓の鏡」とも言われ、肌荒れ・乾燥・吹き出物・シミ・くすみなどは、単なる外側のトラブルではなく、内臓機能や栄養バランス、ホルモンの乱れ、腸内環境などの内的要因が表に出たサインと捉えることができますね。
サインが出ているからこそ、今こそが改善するタイミングと捉えて栄養面からのサポートを実践していただきたいです。
栄養でのバランスアップは、将来に渡り病気にならないための予防アプローチにも繋がります。
