-FAQ-
55歳・身長155cm・体重53kgの女性です。
小柄で、ご飯が食べられず食事にもかなり気をつけていますが、7月から毎月1.5kgずつ体重が減っています。
それにもかかわらず、A1cとγ-GTPが上昇しています。
ホットフラッシュは漢方で抑えられていますが、気持ちがとても不安定です。
何かできることはないかと考えております。
アドバイスをいただけると嬉しいです。
また、ピロリ菌の検査を勧めているのですが、なかなか前向きになってもらえません。
どう伝えたら良いでしょうか?
なかなか難しいケースですね。
ホットフラッシュなど更年期の不快症状もあるのですね。
「体重減少にもかかわらずHbA1cとγ-GTPが上昇している」点がポイントで、単なる糖質過多ではないようです。
代謝バランスの崩壊や肝・腸・ストレス軸の複合的問題が想定されます。
ストレスや自律神経バランスの乱れで、コルチゾール(ストレスホルモン)が慢性的に上昇していら可能性が高いですね。
コルチゾールは肝臓で糖新生を促進し、食事量が少なくても血糖値やHbA1cを上げることがあります。
また、交感神経緊張により末梢のインスリン感受性が低下します。
少量の食事でも血糖が下がりにくく、食後高血糖→低血糖の波を起こしやすくなります。
漢方薬も血糖値を上げるものがありますので、確認が必要です。
エナジーブースターのようなアミノ酸をうまく使いながら、少量頻回にタンパク質を入れて、ビタミンBやヘム鉄でミトコンドリア機能をサポートすることが基本です。
小麦粉や乳製品、砂糖はできるだけ除去が望ましいです。
栄養の代謝を阻害する要因はできるだけ早めに取り除きたいですね。
何のために検査をするのか、是非とも寄り添いながら、優しく背中を押して差し上げてくださいね。
