-FAQ-
生理前になると甘いお菓子が食べたくなります。
鉄分を増やすべきでしょうか?
同じように生理前になると、甘いものの欲求が出てくる方、きっとメンバー様の中でも同じような感覚の方が多いのでは?と思います。
生理前に甘いものが食べたくなるのは「鉄不足」だけでなく、女性ホルモンの変動による代謝や神経伝達物質の変化が関係しています。
順を追って説明しますね。
🩸 生理前に甘いものを欲する主な理由
1. セロトニン低下
排卵後~生理前にかけてプロゲステロンが増えると、脳内のセロトニン(幸せホルモン)が減少し、気分が落ち込みやすくなります。
糖質をとると一時的にセロトニンが増えるため、甘いものを欲しやすくなります。
2. 血糖コントロールの乱れ
女性ホルモンの影響でインスリン感受性が低下し、血糖が不安定になりやすくなります。
これも「甘いもので安定させよう」とする体の反応です。
3. 鉄不足や亜鉛不足による低エネルギー状態
鉄が不足すると細胞のエネルギー産生(ミトコンドリア機能)が低下し、疲れやすくなります。
エネルギーが足りないと、体は手っ取り早く糖質を欲しがるようになります。
月経のある女性は鉄の需要が高いため、鉄不足が背景にあるケースは多いです。
特に次のような症状がある場合は鉄補給を考えてよいです。
- • 生理量が多い・期間が長い
- • 倦怠感、集中力低下、冷え
- • 甘いもの・チョコレートが無性に欲しくなる
- • 爪が割れやすい、抜け毛が多い
- • フェリチンが50以下
鉄を補うことで、血糖の安定やセロトニンの合成(鉄+B6+ナイアシンが必要)も改善します。
一度に鉄を多く補充しても吸収が追いつかない場合があります。
生理前だけに鉄を増やすのではなく、コンスタントに毎日補充することをお勧めいたします。
📍改善のためのポイント
- ・ビタミンB群(特にB6・ナイアシン)で神経伝達物質のバランスを整える
- ・タンパク質を毎食しっかり摂る(鉄・B群の働きが発揮される)
- ・甘いものを完全に我慢するより、果物や高カカオチョコなどで穏やかに満たす工夫をする
こんな点に気をつけてみてください。
