-FAQ-
知り合いの1歳半の友人の子どもが熱性けいれんを何度も起こしているそうですが、栄養的にどのように考えられるでしょうか?
改善策なども教えていただけますか?
熱性けいれん(熱けいれん)は、1歳半という年齢的にとてもよく見られる現象ですが、「ちょいちょいなる」となると、体質や栄養状態に何らかの影響がある可能性も考えられますね。
以下のような視点で栄養面から考察と改善策をご紹介します。
【熱性けいれんと栄養の関係】
- 1. マグネシウム不足
• 神経や筋肉の過敏性に関与しており、不足すると痙攣が起きやすくなります。
• 乳幼児期は特に不足しやすく、下痢や食事の偏りで吸収が悪くなることも。
→ 対策: 豆腐・納豆・バナナ・全粒穀物・海藻類を意識。
→ 離乳食で摂取が難しい場合は、小児科に相談しマグネシウム補助も検討可。 - 2. カルシウムとビタミンDの不足
• カルシウムは筋肉と神経の興奮を抑える働きがあり、不足でけいれんリスク上昇。
• ビタミンDはカルシウムの吸収を助けるため、セットで大切。
→ 対策: 小魚、乳製品、卵など。
→ ビタミンDは日光浴も重要(午前中5~10分程度でもOK)。
→ 母乳中心の子は特にビタミンD不足に注意。
→ニュートライズのビタミンDリキッドスプレーを利用推奨。 - 3. 鉄不足
• 鉄は脳の神経伝達にも関与。鉄不足は発達面だけでなく、けいれんリスクも一部で示唆されています。
→ 対策: 赤身肉、レバー、鉄強化ベビーフードなど。
→ 食が細い・偏食がある場合は血液検査での確認も視野に。 - 4. 血糖の安定性
• 空腹や発熱による代謝の変化で低血糖になりやすく、それが痙攣を誘発することも。
→ 対策: 食事の間隔を空けすぎないようにし、小分けでエネルギー補給。バナナや芋類もおすすめ。
【その他の改善策】
- • 発熱時の対応を早めにする(解熱剤の使用も主治医と相談のうえで)
- • 水分・電解質補給(薄めたビタミーナや味噌汁など)
- • 睡眠リズムの安定も自律神経の安定に重要です。