-FAQ-
新生児の1ヶ月健診でビタミンK₂シロップを服薬しました。
できれば添加物は入れたくありませんが、他に方法はありますか?
育児は母乳とミルクの混合で、母親はビタミンB、ビタミンD、ビタミーナ、亜鉛、ヘム鉄を愛用しています。
📍ビタミンKシロップ投与の目的について
生後すぐの赤ちゃんは腸内細菌が未成熟で、ビタミンK₂(メナキノン)が自力ではほとんど作れません。
そのため、出血傾向(脳出血などの重篤例を含む)を防ぐ目的で、生後直後・1週・1ヶ月の3回に分けてビタミンKシロップが与えられます。
「新生児・乳児ビタミンK欠乏性出血症(VKDB)」を予防するために日本でほぼ全例に行われているようです。
ビタミンKシロップには確かに甘味料や保存料などが含まれており、気になる方も多いです。
ただし、医薬用ビタミンK₂は非常に少量でも確実に吸収させることが重要なため、安定性の観点から完全無添加の製剤は難しいのが現状のようです。
現時点で日本国内では
➡ 医薬品以外(天然素材・サプリメント)で代用するのは推奨されていません。
🌿 オーソモレキュラー的サポート方法(母親側)
お母様が現在摂取していらっしゃる
ビタミンB、D、ビタミーナ、亜鉛、ヘム鉄に加えて、食事やサプリでビタミンK₂(メナキノン-7)を取り入れることで、母乳中のK₂濃度を上げるサポートが期待できます。
ただし母乳にどのくらい移行するかは定かではありません。
▶ ビタミンK₂を多く含む食品
- 納豆(特にひきわりや極小粒がK₂豊富)
- チーズ(ナチュラルタイプ)
- 発酵食品(ぬか漬けなど)
粉ミルクも併用されているとのこと。
乳児の粉ミルクにはほとんどのものにビタミンKが配合されているはずです。
母乳+ミルク混合栄養の赤ちゃんでは、母乳だけの子よりK欠乏のリスクはかなり低下しています。
とはいえ、生後1か月までの腸内フローラは未熟なため、初期の出血リスクを完全に排除するには医療側でのKシロップ3回投与が安全策とされています。
以下メンバーのコメント
NICUで働いておりました。K2シロップは、どんなに小さな赤ちゃんでも投与されます。
でないと、頭蓋内出血などを起こす可能性があるからです。頭蓋内出血を起こした場合、一生、不自由な身体で生活して行く事にもなりかねないです。
添加物のご心配がわからないでもないですが、先ずは赤ちゃんが健やかに育っていけるよう、最低限の事だと、ご理解いただきたいです。
