-FAQ-
起立性調節障害の娘がいます。
昔から白ごはんとパンが好きで、タンパク質が不足して育ってきたように感じています。
現在は鶏胸肉、卵、豆腐、納豆、高タンパクヨーグルトやプロテイン入りヨーグルトなどでタンパク質を増やしていますが、最近オナラが増えています。
これはタンパク質を吸収できていないサインでしょうか?
吸収できていなくても続けるべきか、量を減らしたほうが良いのか、どうすればタンパク質をしっかり摂れるでしょうか?
また、栄養療法を受ければ何をどのくらい摂れば良いか明確になり、近道になりますか?
娘さんの食事を丁寧に整えていて素晴らしいですね。
オナラが増えるのは「タンパク質が増えたから=悪い」ではなく、腸がまだその量をうまく処理しきれていないサインのことが多いです。
特に
- ・急にタンパク質量が増えた
- ・プロテインパウダーを足した
- ・以前は炭水化物中心だった
という場合、腸内細菌がまだ追いついていないだけで、よくある反応です。
■ 吸収できていないサイン?
完全に吸収できていない、というより、「消化酵素がまだ弱い/腸内環境が馴染んでいない」ことが多いです。
起立性調節障害(OD)のお子さんは
- ✔ 低血糖気味
- ✔ 胃腸が弱い
- ✔ 消化酵素が少ない
- ✔ 自律神経が乱れて胃腸の動きが弱い
という方が本当に多く、タンパク質を増やすとガスが出やすいことが多い印象です。
では、どうしたら良いのか?
やめる必要はなくて、「入れ方」を工夫すると吸収がグッと良くなります。
✦ タンパク質を吸収しやすくする3つのコツ
① 一度にたくさん入れず “分散” させる
いきなり大量だと、未消化となりガスに。
→ 少量ずつ・回数で勝負がベスト。
例:
- ・プロテインは半分量にして朝夕2回
- ・納豆+卵より、納豆単品→卵は別の食事に
② 消化の軽いタンパク質に一時的にシフト
お腹が弱い子は下記の方が入りやすいです👇
- ✔ ささみより「鶏ひき肉」
- ✔ 豆腐・茶碗蒸し
- ✔ 白身魚(タラ・カレイ)
- ✔ 卵料理(オムレツ・ゆで卵)
- ✔ 豆乳やココナッツミルクヨーグルト+少量プロテイン
反対に、急に増やすと負担になるのは
- ✖ 牛肉・豚肉の塊
- ✖ 一食でのプロテイン大量、カゼイン多いもの
- ✖ 揚げ物
③ 消化酵素・胃酸サポートを少し入れる
栄養療法の臨床では、“胃酸不足(低酸)” が未消化の大きな原因と言われます。
- ・レモン水
- ・梅干し
- ・酢の物
→ これらを食事の最初に少し入れると、胃酸が整ってタンパク質が吸収しやすくなります。
(本格的には「消化酵素サプリ」を使うことも多いですが、まずは食事の工夫でOKです)
✦ 栄養療法を受けると何がわかるのか?
起立性調節障害のお子さんは
が重なっていることが多いので、「何をどのくらい摂るとよいか」「どの順番で立て直すか」が明確になります。
迷いがなくなるので、
→ 近道なのは確かです。
血液データを見ると
- ・その子の胃腸の強さ
- ・タンパク質の吸収力
- ・鉄の備蓄
- ・代謝の弱点
が全部わかり、食事やサプリの「適量」が決められます。
