-FAQ-
起立性調節障害のある成長期の娘について相談です。
最近体調を大きく崩し、強い倦怠感が続いています。食欲が落ち、朝は胃もたれがしてほとんど食べられません。
夜は少し食べられるものの、日中は低血糖のようなだるさが出ることがあります。
甘いものは血糖値の乱高下につながると聞きますが、チョコレートなどのお菓子は避けたほうがよいのでしょうか。
野菜スープやヨーグルト、果物が中心で食事がワンパターンになっており、どのような食べ物や飲み物を与えればよいか悩んでいます。
市販のものも使えると助かります。
また、血液検査では貧血ではないもののフェリチンが21.1と成長期にしてはやや低めで、鉄剤を処方されました。
ただ胃の調子が悪く食欲もないため、鉄剤を飲ませていません。
ヘム鉄やフェリチン鉄のサプリであれば問題ないでしょうか。
あわせて、栄養療法専門医とはどのようなクリニックを指すのか、自費で栄養解析や栄養指導を行っている内科クリニックでもよいのか知りたいです。
娘さんの体調、心配ですね…。
起立性調節障害の時期に「倦怠感・胃もたれ・食欲低下・低血糖様のだるさ」が重なると、ご本人もご家族もとてもつらいと思います。
今の状態は「消化機能が落ちている中で、血糖が不安定になっている」状況と考えられます。
🩺 今の体の状態のポイント
- ・胃腸の働きが弱い時は、たんぱく質や脂質を分解する力も落ちています
- ・そのため、高脂肪・高タンパクな食事を無理にとると胃もたれや倦怠感につながります
- ・一方で、糖だけを摂ると血糖値が急上昇・急降下して低血糖様の症状が出やすくなります
つまり、「消化にやさしく、少量ずつ、糖とアミノ酸を一緒に」摂るのが鍵です💡
💡「エネルギー産生が弱っている時の1日の食事スケジュール例(グルテン&カゼインフリー対応)」を具体的にお示ししますね。
参考にしていただければ嬉しいです。
🌞 朝(起き抜け〜朝食)
⏰ 起床後30〜60分以内に
🍵 目的:血糖をやさしく立ち上げる・胃を温める
- ・白湯または温かいルイボスティー、少量の蜂蜜を溶かしてもOK
- ・ビタミーナ
- ・塩ひとつまみ+蜂蜜白湯
- ・小腹が空いていれば:
→ りんごのすりおろし+豆乳ヨーグルトきなこ小さじ1またはプロテインパウダーでも良いです。
🩸 ポイント:朝は血糖が下がりがち。糖+アミノ酸を少しずつ入れていくことで、副腎の負担を和らげます。
🍚 午前(10〜11時)
🥣 目的:エネルギー補給・血糖安定
- ・米粥(7分粥くらい)+溶き卵 or 絹ごし豆腐少量
- ・人参・大根・かぶの柔らか煮スープ
- ・オリーブオイル数滴を加えて吸収をサポート
🩸 ポイント:
脂質を避けすぎるとエネルギーが枯渇するため、良質な油(オリーブオイルやMCTオイル、バターなど)を少し加えるのは◎。
🌤 昼(13時ごろ)
🍲 目的:栄養密度を少し上げる・ミトコンドリアサポート
- ・鶏ささみ or 鶏ひき肉+豆腐の煮物(和風出汁や生姜風味で)
- ・雑穀入り米 or 米粉うどん(柔らかめ)
- ・野菜スープ(にんじん・かぼちゃ・小松菜など)
🩸 補足:
糖質・アミノ酸・ビタミンB群をセットで摂ることで、ATP産生の回路を動かしやすくなります。
→ スープに少量のMCTオイルを加えると“クリーンなエネルギー”として利用されやすいです。
☕ 午後(15〜16時)
🍌 目的:低血糖予防・間食で血糖を切らさない
- ・バナナ+豆乳スムージー(豆乳100ml+バナナ1/2本+きなこ少量)
- ・米粉パン or グルテンフリークッキー+ナッツ少量+はちみつティースプーン1
🩸 ポイント:
甘味を摂る時は、必ずたんぱく質・脂質を少し組み合わせることが安定のコツ。
🌇 夕方〜夜(18〜19時)
🍚 目的:消化を助けながら回復モードに入る
- ・白身魚の煮物(鯛・タラなど)or 鶏ささみの葛あんかけ
- ・おかゆ or 米粉リゾット(具にかぼちゃ、にんじん、ほうれん草など)
- ・具だくさんスープ(野菜を柔らかく)
🩸 温かいスープで自律神経を副交感優位に切り替え、胃腸を守ります。
🌙 就寝前(20〜21時)
🍵 目的:夜間の低血糖防止
- ・豆乳+蜂蜜+バニラエッセンス少量(ホットソイミルク風)
- ・無調製豆乳に甘酒(米麹タイプ)を少量温めて
🩸 ポイント:
夜間低血糖を防ぐと、朝のだるさが軽減します。
サプリメントではビタミンBとヘム鉄はエネルギー産生に必須です。
💧 水分バランス(1日を通して)
・常温の水・ルイボスティー・はと麦茶を中心に。
ビタミーナも勧めいたします。
こまめに少量ずつ補給しましょう。
🌿 栄養サポートの視点
- ・ビタミンB群(特にB1・B2・B6・ナイアシン):糖代謝のエンジン
- ・マグネシウム・コエンザイムQ10:ATP生成をサポート
- ・MCTオイル:消化吸収が良く、肝臓で即エネルギー変換されます
状態が悪い場合には、やはり栄養療法専門医を受診していただき、現状の確認から最適な栄養補充の量などの処方をいただいてください。
まとめますと
🔹 基本はグルテン・カゼインフリー。
糖+アミノ酸+少量脂質をセットで
🔹 “消化に使うエネルギーを節約しつつ、エネルギー産生を支える”
🔹 1日4〜5回、小分けの「優しい循環」を作ることが大切です。
おやつのチョレートですが、ココナッツバターを溶かして、純正ココアを加えて、そこにナッツや少量のドライフルーツなどを入れたものを手作りするのはいかがでしょうか?
フェリチンが低めの場合、まずはニュートライズのヘム鉄を1粒からお試しいただければと思います。
食直後の服用をお勧めいたします。
栄養療法専門医については、ご自宅からお近い栄養療法を取り扱っている内科クリニックで良いですよ。
サプリメントの扱いメーカーが違うかもしれませんが、そんなことより、お嬢様の現状をしっかりと検査で精査して正確な治療方針獲得の方が重要で大事です。
