-FAQ-
腎機能と取るべき栄養について教えてください。
先日の健診結果でeGFRが50でした。
正常が60以上とのことですが、徐々に下がってきています。
腎機能にはブロッコリーを食べると良いと聞きましたがそうなのでしょうか。
その場合、冷凍のものでも良いのでしょうか。
また、タンパク質はあまり摂らないほうが良いとか、体重1キロあたり1gと聞きましたが、これが正しいのでしょうか?
今は骨粗鬆症と診断され、ビタミンD(エルデカルシトールカプセル0.75)を毎朝1錠内服しています。
何を食べて、何に気をつければ良いのか教えてください。
腎機能低下とタンパク質の摂取に関しては、なかなか悩ましいところがあるのが事実です。
腎機能の維持と改善に向けた食事管理について、以下の点をご参考ください。
1. 腎機能低下に適した食事
腎機能が低下すると、体内の老廃物を十分に排出できなくなり、栄養の摂取が腎臓に負担をかけることがあります。まず、腎機能が低下した場合、一般的には、このような栄養管理が推奨されます。
- タンパク質摂取量の調整
腎臓はタンパク質代謝の最終産物である尿素を処理するため、過剰なタンパク質は負担となります。
ただし、タンパク質が少なすぎると筋肉量が減少するなどのリスクもあるため、適切なバランスが重要です。
体重1キロあたり1g程度が目安とされますが、個々の状態により適切な量が異なるため、医師や栄養士に相談して調整しましょう。 - ・塩分の制限
塩分(ナトリウム)は腎臓に負担をかけるため、過剰摂取を避けることが大切です。
塩分の摂取目安としては、1日6g未満を目指しましょう。
加工食品や外食に多く含まれる塩分にも注意が必要です。
2. ブロッコリーの効果と選び方
ブロッコリーはビタミンC、ビタミンK、葉酸、食物繊維が豊富で、抗酸化作用があり、体全体の健康をサポートする働きがあります。冷凍のブロッコリーでも栄養価はほとんど変わらないため、便利で使いやすい冷凍のものを利用するのも良いでしょう。
3. ビタミンDと腎臓の健康
ビタミンDは腎機能低下の進行を防ぐ効果が期待される栄養素の一つです。また、現在エルデカルシトール(活性型ビタミンD)を服用されていますが、骨粗鬆症予防、骨の健康を保つためにも重要です。
経過に関しては主治医の指示に従って下さい。
4. 骨粗鬆症に関連する栄養
腎機能が低下すると、カルシウムのバランスが崩れやすく、骨の健康にも影響が出やすいです。カルシウムを豊富に含む食品(小魚や大豆製品、カルシウム強化食品など)を取り入れるとよいですが、過剰摂取は腎臓に負担をかけるため、適量を心がけましょう。
注意点まとめ
- タンパク質は医師の指示に従って調整し、体重1kgあたり1g程度を目安に。
- 塩分の摂取を1日6g以下に抑えましょう。
- ブロッコリーなど、抗酸化作用のある野菜は冷凍でもOK。
- エルデカルシトールでビタミンDを補い、骨の健康をサポート。
- カルシウムを過剰に摂らず、適切な量を心がける。
- 水分の摂取も大事です。季節的に飲水量も低下しやすいですので、こまめに摂取してください。
腎機能の管理は、食事と生活習慣の調整が大切です。
具体的な食事計画や摂取量については、医師や栄養士と相談して進めてください。
たんぱく制限がかかるほどの腎機能低下ではないと思いますので、加工商品などを控えてフレッシュな食材でお食事を組み立てて、塩分控えめにして、柑橘類などのお酢を使うと美味しさもキープできて塩分減らすのが楽です。
水分摂取などもこまめにしてくださいね。