-FAQ-
以前、LDLコレステロール高値への対応についてアドバイスをいただきましたが、中性脂肪(トリグリセリド)が高い場合も、同じような対処方法でよいのでしょうか?
運動もしており、食事も気をつけていますが、主治医からは「家族性ではないか」と言われました。
代謝の問題も考えています。
先生から、基本的なアドバイスがあれば教えてください。
LDL(悪玉コレステロール)と中性脂肪(TG)は、確かに血液脂質の一部で共通の生活習慣が関与しますが、代謝メカニズムは異なる部分もあるため、対処方法に違いがあります。
特に中性脂肪高値の場合は、糖質過多や脂肪酸の代謝異常、インスリン抵抗性などが影響しやすいです。
✅【基本的な対処ポイント】
以下は、すでに生活習慣に気をつけている方(=糖質制限や運動もされている方)に向けた内容です。
📍糖質の質と量の見直し
- • 白米・パン・麺などの高GI食品は控える(特に夜)
- • 果糖(果物・ジュース・はちみつ)も中性脂肪に直結しやすい
- • 間食・アルコール(特にビールや日本酒)は要注意
👉 低糖質食をしているつもりでも、「知らないうちに糖を摂っている」ケースもあります。
📍インスリン抵抗性のチェック
「運動して痩せている人」でも、中性脂肪が高い場合、肝臓のインスリン抵抗性が関与することがあります。以下がヒントです。
- • HOMA-IRや空腹時インスリンが高め
- • γ-GTPやAST/ALTが高め
- • 高TGと低HDLのセット(TG/HDL比が高い)
これに該当する場合、「糖質制限+筋トレ+抗酸化対策+肝機能ケア」がカギとなります。
📍家族性高脂血症の可能性
家族性とされる場合、肝臓の中性脂肪合成(VLDL過剰産生・インシュリン抵抗性高くなります)が遺伝的に強いことがあり、「標準的な対策だけでは改善しにくい」ケースもあります。
その場合は
- • 「糖→脂肪」への流れの抑制
- • 肝機能の解毒と代謝支援(肝臓に脂肪をため込まない)
- • ミトコンドリア強化
などがポイントとなります。
ビタミンB群やナイアシン、抗酸化のためのビタミンC、抗炎症のためのオメガ3脂肪酸などの摂取も大事ですね。
主治医の先生にもよくご相談になってくださいね。