肝機能に関するご相談、お返事遅くなりました。

とても丁寧にご自身の状況を伝えてくださりありがとうございます。

かなり頑張ってこられたのが伝わりますし、ここで一度立ち止まって「肝機能の立て直し」と「代謝を回復させる」方向性を整理していくのは、とても良い選択だと思います。

現在の状態は、お示しいただいた検査数値から、「ストレス＋脂肪肝＋薬剤＋代謝オーバー」が重なった肝負担型のように思いました。

急激なダイエットではなく、代謝リズムを回復させる“再起動が必要なのではないでしょうか？

最初の1歩のイメージがうまく掴めるように、私も考えてみました。

📍食事の考え方

◎ ごはんは「基礎代謝維持の最低限」は必要となります。

150gが妥当かどうか？は別にして、炭水化物を極端に減らすと、

→ 肝臓は糖新生を強制され、かえってALT/ASTが上がることがあります。

食事の取り方として

• • 主菜：魚や鶏むね肉、豆腐など 手のひらサイズで、脂質も少しセーブしましょうか。
  タンパク質、2種類くらい入ると良いですね。
• ・副菜：野菜・きのこ・海藻たっぷり（生・煮物・汁物で3種以上ほしいです）

それにご飯軽めのお茶碗1杯くらい。

おそらく、軽めですと100g〜120g程度になるかなと。

根菜類や芋類が入る時は、ご飯控えめでも構いません。

血糖値の安定がとても大事です。

フリースタイルリブレなどで2週間持続血糖を測定するのも、ご自身のリアルが掴めて良いと思います。

🚫 控えたいもの

• • 揚げ物・菓子類・パン・加工肉
• • 夜遅い時間の食事・アルコール

サプリメントも少し見直しましょう。

炎症が高いので、しばらくヘム鉄お休みしてはいかがでしょうか？

それと、ゲニステインも肝臓に負担がある時は一旦お休みした方が良い可能性があります。

抗酸化はとても大事なので、後のものは継続してください。

特にビタミーナ必須です。

1日２本くらい摂取しても良いと思います。

📍最初の一歩としておすすめの流れ

• 1. 1週間：食事記録＋体調メモをつける
  　→ 摂取量と疲労・睡眠の関係を“見える化”。
• 2. 夜21時以降は食べない＋ぬるめ入浴＋軽ストレッチ
  　→ 副交感神経を回復。
• 3. サプリを一時シンプルに整理
  　→ ビタミーナ＋ビタミンB＋ビタミンD＋亜鉛のみ服用。
• 4. 1〜2か月後に再採血（肝機能とフェリチン）して評価。

ここまで頑張ってきた身体は、必ず立て直せます。

肝臓は「沈黙の臓器」と言われますが、同時に最も回復力の高い臓器でもあります。

焦らず、“少し引き算して整える”時期と考えてください。

お薬の服用も、急には減らせないと思いますが、肝臓の負担も考慮して、主治医の先生に減らせるものがないか再度の確認をしてみると良いと思います。