-FAQ-
70代の母について相談です。
以前カルシウムについて質問しました。
現在、骨粗鬆症の予防として病院から新たに男性ホルモン系と思われる皮下注射(デリポン皮下注)が処方されましたが、副作用などを考えると本当に必要なのか心配しています。
母は70代女性で、膝に少し不調はあるものの、ピラティスに通える程度には元気です。
骨折歴はなく、インソール作成のために受診した病院で診察が続いています。
骨密度の数値を見ると、同年代平均と比べて極端に悪いわけではないようにも思えますが、実際にはどの程度の状態なのでしょうか。
また、カルシウムだけを摂ると骨がもろくなる、マグネシウムやコラーゲンとのバランスが大切だと聞き、医師からのカルシウム処方についても不安があります。
骨粗鬆症対策として、食事やサプリメントなど、栄養面でできることがあれば教えてください。
① 骨密度検査結果(DXA)
■ 腰椎(L2–L4)
• 骨密度(BMD):0.766 g/cm²
• 同年代平均比:91%
• 若年成人平均(YAM)比:72%
• Tスコア:−2.4 SD
【所見】
• 同年代と比較すると同等レベル
• 若年成人平均と比べるとやや低下
■ 大腿骨頸部(左)
• 骨密度(BMD):0.566 g/cm²
• 同年代平均比:84%
• 若年成人平均(YAM)比:59%
• Tスコア:−3.5 SD
【所見】
• 同年代と比較すると同等レベル
• 若年成人平均と比べるとかなり低下
■ 経過(骨密度推移)
腰椎
• 2025/04/03:約 0.89 g/cm²
• 2026/01/20:約 0.90 g/cm² → 大きな低下なし(ほぼ横ばい)
大腿骨
• 2025/04/03:約 0.64 g/cm²
• 2026/01/20:約 0.59 g/cm² → やや低下傾向あり
② 今回処方された薬剤
■ デリポン皮下注射(今回新規処方)
• 製剤名:デリポン皮下注 2.8mg オートインジェクター
• 用途(処方文記載):
• 骨折を予防する薬
• 骨量を増やす薬
• 用法・用量:週2回
• 処方量:全8キット
• 保存方法:冷所保存
• 備考:今回初めて処方された皮下注射
■ カルシウム・ビタミンD製剤(併用)
• 製剤名:エルデカルシトールカプセル 0.75µg
• 用途:
• カルシウム吸収を改善• ビタミンD補充
• 用法・用量:1日1回 1カプセル(朝食後)
• 処方日数:28日分
• 備考:月1回処方されている内服薬
③ 現在の状況整理
骨密度は
• 同年代比では大きく外れていない
• YAM比・Tスコアでは骨粗鬆症域
骨粗鬆症として
• デリポン皮下注射(新規)
• カルシウム+ビタミンD製剤(継続) が処方されている
お母さまのことを大切に思われて、丁寧に情報を整理されているご様子に、私も頭が下がる思いです。
まず前提として、私は医師ではありませんので、処方されたお薬の是非や治療方針について評価・判断する立場にはありません。
そのため、診断や治療内容そのものについてのコメントは控えさせてくださいね。
そのうえで、
現在の治療を「支える立場」として、栄養面からできることという視点でお伝えさせていただきます。
骨密度の数値を見る限り、
同年代の中で極端に外れているという印象ではありませんが、年齢を重ねる中で骨を守っていく意識はとても大切な段階に入っていることは確かだと思います。
骨のケアというと「カルシウム」が注目されがちですが、実際には
といった土台がとても重要です。
また、すでにピラティスなどで体を動かせていらっしゃることは、骨に刺激を与えるという意味でも、とても良い習慣だと思います。
栄養の立場からできるのは、
「お薬が働きやすい体の環境を整えること」
「将来の骨折リスクを下げる体づくりを支えること」です。
もし可能であれば、
食事でのたんぱく質量やミネラルバランスを意識しつつ、不足しやすい栄養素についてはサプリメントを“補助的に”使う、という考え方が現実的かと思います。
ご心配なお気持ちはとてもよく分かります。
治療を受けながら、日常の食事や生活習慣でできることを積み重ねていく。
その伴走役として、栄養面のご相談にはいつでもお応えしますので、また気になる点がありましたら、どうぞ遠慮なくご相談下さいね。
