-FAQ-
ユテラについて質問です。
先月の生理後から医師の勧めで膣剤として使用していますが、医師によって「生理後〜排卵日までの10日ほどで良い」という先生と、「生理期間以外は毎日使用」と説明される先生がいて迷っています。
また、効果が出るまでの期間についても「1周期で十分効果が出る」という先生と、「2〜3か月の継続が必要」という先生がおられます。
どちらの考えに近いのか教えていただきたいです。
さらに、子宮内フローラが20%後半と低いのですが、サプリ以外に食生活で意識できることはありますか。
ユテラは乳酸菌による膣内・子宮内フローラの環境改善を目的としたサプリメントですが、ユテラの使用期間はその目的によって、色々な見解が出てくると思います。
前提として、ユテラは元々腟にいる菌なので、使おうと思ったらいつまで使用しても問題はありません。
私が専門家に確認したところ、移植周期でも、移植周期でなくても、効果は『7日間投与』すれば最大の効果は出せると伺っています。
どちらの医師の見解も理にはかなっていますが、目的別の使用方法について整理します。
① 短期集中(生理後〜排卵期まで10日間)
目的:排卵期の受精環境を整えたい、または子宮内フローラ検査後すぐに次周期の移植や妊活ステップを控えている場合。
利点:短期間でラクトバチルス比率を上げやすく、他剤(ラクトフローラなど)との併用にも適します。
補足:10日間の使用でも「生理周期に合わせてリセットと整備を繰り返す」形で、1周期ごとに改善を確認するやり方です。
② 継続使用(生理期間以外ずっと)
目的:フローラの基礎改善・慢性的なラクトバチルス低下・再発予防を目的とする場合。
利点:子宮内の定着率が安定しやすく、再度の菌バランス低下を防ぎやすい。
目安:2〜3か月かけて徐々に改善が見えるケースが多いようです。
子宮内フローラが20%後半とのこと。
短期で子宮内フローラを改善する必要があるのか、それとも少し時間をかけてゆっくり改善するのか、今後の不妊治療のスケジュールによっても補充の仕方は変わるかもしれませんね。
膣剤としての使用を終えた後に、経口サプリとしてユテラを継続するのは非常に良い方法です。
腸内フローラと膣内フローラは腸—膣軸(gut–vaginal axis)でつながっているため、腸から乳酸菌環境を底上げすることが再発防止に役立ちます。
🥦食生活で意識したいポイント
子宮内フローラを支えるための「菌の定着土壌」を作る食事が重要です。
✔ 発酵食品・食物繊維
納豆、ぬか漬け、無糖ヨーグルト(乳酸菌L. crispatus系を含むもの)、味噌、甘酒
水溶性食物繊維(オクラ、海藻、長芋、アボカド)
→ 乳酸菌の定着とエサ(プレバイオティクス)補給に◎
✔ 鉄・亜鉛・ビタミンD
これらは膣上皮の再生と免疫調整に欠かせません。
不足すると乳酸菌が定着しづらく、炎症が長引く傾向があります。
✔ 精製糖・人工甘味料・トランス脂肪の制限
腸内・膣内の悪玉菌(嫌気性菌)を増やします。
特に砂糖・乳製品過多・アルコール過剰はバランス悪化の原因になりやすいようです。
