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よくあるご質問

-FAQ-

以前、不妊治療中でビタミンDの摂取量について質問させていただきました。
今回はフェリチン(貯蔵鉄)についてご相談があります。
フェリチン低値でリオナ錠が処方されました。

【処方内容】
・1回2錠(500mg)
・1日1回(処方は朝食後)

【フェリチンの経過】
3月: 5 →リオナ処方あり
5月: 12.4(栄養フォローがほぼない医院で自分で申し出ない限り処方なし)
11月:8.7→再度リオナ処方

【治療経過】
胚移植後、幸い着床が確認できました。
心拍確認はまだですが、妊娠継続できるようホルモン補充を続けている状態です。

【食事習慣】
・BMI低かったので体重アップ目的でタンパク質増量意識中
・小麦、乳製品は極力控え中 ※39歳 46kg

【自覚症状】
・慢性的な疲労感ほぼなし
・思い当たるとすると、抜け毛が多く髪のパサつきがちだったこと

【ご質問】
①処方薬がある場合、鉄のサプリは控えたほうがよいでしょうか。
併用できる場合の条件や注意点があれば教えていただきたいです。
②次のサプリ・ホルモン剤との飲み合わせで注意点があればアドバイスお願いします。
・不妊対策:ビタミンD、EPA/DHA、葉酸&鉄、ビタミンB群、亜鉛
・便秘対策:マグネシウム ・ホルモン補充:プレマリン、デュファストン
※過去の投稿で「亜鉛とヘム鉄は同時摂取ok」と見ました。
これはニュートライズ社製品同士だから、という条件つきでしょうか?
③フェリチン50以上に改善するにはどの程度の期間かかるか推測可能でしょうか?
長期戦になると思っており、妊娠継続できた場合のアドバイスもあればお願いします。

とても丁寧に状況を共有してくださり、ありがとうございます。

 

着床確認まで進まれていること、本当によかったですね。

ここからは「妊娠継続」と「母体の代謝を安定させる」ことを同時に守るフェーズになりますので、フェリチンの考え方はとても重要です。

 

まず前提としての大事なことを整理しますね。

 

  • • フェリチン 5 → 12.4 → 8.7 という推移
  • • BMI低め(39歳・46kg)
  • • 自覚症状は軽微だが 抜け毛・毛質低下あり
  • • 妊娠初期(ホルモン補充下)

 

👉 これは、「自覚症状が出にくいが、妊娠を維持するにはかなりギリギリの鉄貯蔵量」と評価します。

 

妊娠初期〜中期にかけて

 

  • • 胎盤形成
  • • 赤血球量増加
  • • 甲状腺・副腎・卵巣ホルモン代謝

 

が一気に進むため、フェリチンは“静かに消耗”します。

 

質問① リオナ服用中に鉄サプリは併用してよいか?

結論

👉 条件付きで「併用は可能」

👉 ただし 「同時摂取」は避ける方が良いです。

 

リオナ(クエン酸第一鉄Na)について

 

  • • 非ヘム鉄
  • • 吸収率はそこまで高くない
  • • 胃腸障害は比較的少なめ
  • • ただし フェリチン上昇効率は緩やか

 

この量(1日500mg)でも

👉 フェリチン5→12程度が数か月 という反応は想定できると思います。

 

📍サプリ併用が「有効」になるケース

 

  • • フェリチンが 10以下
  • • BMI低め・摂取量が少ない
  • • 妊娠中(需要が増える)
  • • 便秘などで増量が難しい

 

→今回、すべて該当しますね。

 

📍併用するならこのルール

 

  • • リオナ:朝食後
  • • 鉄サプリ(ヘム鉄):夕方〜就寝前
  • • 最低3〜4時間あける

 

👉 これにより

 

  • • 腸管での吸収競合を回避
  • • 鉄過剰リスクを下げる
  • • フェリチン上昇効率を高める

 

※「ヘム鉄+少量の非ヘム鉄」という“二系統補給”は、実は妊娠期ではとても合理的です。

ニュートライズのヘム鉄自体がこのような考え方で配合設計されています。

 

質問②に関して。

サプリとホルモン剤との併用は、全く問題ないと思います。

少し注意しなければいけないのは、ミネラルのマグネシウムや亜鉛との組み合わせですね。

 

「鉄の飲み合わせで注意が必要」という鉄は、

👉 非ヘム鉄(=DMT1という吸収ゲートを使う鉄) を指しています。

 

  • ・リオナ錠
  • ・一般的な鉄剤や多くの鉄サプリ
    → これらは DMT1経由で吸収されます。

 

このDMT1は、マグネシウム・亜鉛・カルシウムなどのミネラルと取り合いになるため、

👉 同時に飲むと吸収が落ちやすい、という意味です。

 

一方で、ヘム鉄(肉由来の鉄・ヘム鉄サプリ)

→ DMT1を使わず、別の独立したルートで吸収されます。

 

そのため

👉 亜鉛とヘム鉄は基本的に同時摂取OK

と言われています。

 

ただし今回は

 

  • ・フェリチンが一桁
  • ・妊娠初期(鉄需要が急増)

 

という条件があるため、

👉 より確実に吸収させる目的で、時間をずらす方が安心

という考え方になります。

 

質問③フェリチン50以上までの期間予測と妊娠継続時の考え方

フェリチン上昇の目安(かなり現実的な数字でお伝えしますね)

 

  • • 月に +3〜5(順調でも)
  • • 妊娠中は ±0〜微増 になることも

 

👉 現在8.7 → 50 には

6〜12か月以上 かかるケースが多いです。

 

妊娠継続できた場合の「目標値」

 

  • • 妊娠初期〜中期:30以上を死守
  • • 妊娠後期:20を切らせない
  • • 出産後:50以上を目指す

 

👉 妊娠中に無理に50を狙うより

「下げない・枯渇させない」戦略が最優先です。

 

リオナとヘム鉄を併用する場合、少なめの2錠からスタートして、便の色など観察してみてくださいね。

 

体調的にも問題なければ、増やしてみるのも良いと思います。

 

頭の中の理論に振り回されすぎず、軽やかに快適さを大事にしてご継続下さいませね。

 

📍追加でとても大切な事

 

  • ・鉄は 銅・B6・タンパク質不足があると使えません
  • ・抜け毛がある=組織鉄不足のサイン
  • ・甲状腺・副腎・黄体ホルモン代謝にも鉄は必須

 

👉 今回のようなケースでは、「鉄だけ」ではなく、B群・亜鉛・タンパク質強化をすることが、総合的にとても重要です。