NUTRIZE

よくあるご質問

-FAQ-

17歳の息子についてご相談です。
高校2年生で、4月から不登校になっています。
1年生の頃から朝起きるのが苦手で、頭痛も頻繁にありました。
2年生では遅刻や早退が増え、単位ギリギリで進級しています。
今年3月に入ってから無気力になり、4月以降はほとんど登校できていません。
ただ、本人は現在の高校を卒業したいという意志があり、今後は遠隔授業で卒業を目指す予定です。
少しでも朝起きて活動できるように体を整えたいと考えています。
先日受けた血液検査では、 AST、ALT、γ-GTPが10前後と低値 尿素窒素、血清鉄、フェリチン、MCVも低値 アルブミンは高め との結果でした。
現在は、夜にヘム鉄を3錠服用しています。
また、息子は食後にすぐ便が出てしまう傾向があります。
これは胃腸に何か問題がある可能性があるのでしょうか?
アドバイスいただけますと幸いです。

17歳の息子さんの体調や生活リズムの問題、そして不登校という状況にご心配が尽きないことと思います。

いただいた情報をもとに、栄養療法の視点から、少しでも心身が整いやすくなるためのアドバイスをさせていただきます。

❖ 状況の整理


【現在の主な問題】


  • ・朝起きるのが苦手(起立性調節障害の可能性あり)
  • ・無気力、遅刻・早退、頭痛
  • ・不登校(4月以降)
  • ・遠隔授業で高校卒業を目指している
  • ・血液検査での異常:肝酵素(AST, ALT, γ-GTP)低値:10前後
  • ・尿素窒素・血清鉄・フェリチン・MCV低値:栄養不足(特にタンパク質・鉄・B群)の疑い
  • ・アルブミン高値:脱水または相対的高値の可能性

【補足】現在のサプリ


• ヘム鉄を夜3錠服用中
不登校、朝起きられないお子様

❖ 栄養面で考えられること


1. タンパク質不足


・ASTやALT、尿素窒素が低値 → 筋肉量
代謝機能の低下を示唆
・朝起きられない・無気力・やる気の低下 → 脳の神経伝達物質の材料(アミノ酸)が足りていない可能性

▶ 対策:
・朝にプロテイン(ホエイやソイ)やニュートライズのエナジーブースターを追加してみてください
 → プロテインは牛乳ではなく、水または無糖の豆乳や植物性ミルクで割ると吸収が良く、胃にも優しいです

・卵、魚、鶏肉などを日常的に摂るように心がけてください

2. 鉄不足(フェリチン低値)


・神経の伝達、集中力、エネルギー産生に不可欠
・フェリチンが低いと、貯蔵鉄が不足しており、ヘム鉄の補給は有効ですが、腸内環境に留意して吸収のサポートも必要です

▶ 対策:
・ヘム鉄の摂取。空腹時の摂取は避ける。
ビタミンCや銅・亜鉛・B6・葉酸なども吸収に関与します

3. ビタミンB群の不足


・MCV低値 → 小球性貧血傾向(鉄だけでなくB6欠乏も疑う)
・B群不足は朝の起きにくさ、気分の落ち込み、意欲低下に強く関与

▶ 対策:
・Bコンプレックスサプリを朝、晩に服用(空腹時を避ける)
・食事でも、雑穀米や卵、レバー、魚、海藻などの摂取を

4. 生活リズムと自律神経サポート


・起立性調節障害や自律神経の乱れがあると、朝の血圧が上がらず、起きられないことがあります

▶ 対策:
・起床後すぐ、太陽光を浴びる(窓際でOK)+水分補給(常温の塩少々入り水)
・寝る前はスマホを控え、マグネシウムなどのサプリでリラックスを促すのも有効
・朝に少量の塩分と水分(梅干し+白湯など)で、交感神経のスイッチを入れる工夫も

お母様として、息子さんの状態に真摯に向き合われていることがよく伝わってきました。

不登校や朝のつらさは、怠けではなく、体が整っていないサインであることが多いです。

本人の希望が「卒業したい」とあることが何よりも大きな力になります。

少しずつ体が整えば、生活のリズムや気持ちにも変化が出てくる可能性があります。

どうぞ、無理のない範囲で見守りサポートしてあげるようにしてくださいね。

ヘム鉄は継続してください。
ニュートライズのビタミンB、ビタミーナ、亜鉛、ビタミンDもプラスしていただけると効果的です。

栄養を入れても改善効果が芳しくない時には、消化と吸収の源の腸の状態をお調べして、腸内環境改善アプローチを併用すると著効な改善をする症例をたくさんみています。
中でも腸カンジダなどが見つかれば、対策した方が良いですね。

もう一つの質問にお答えしますね。

「食べた直後にすぐ便が出る」という症状は、胃腸機能や自律神経のバランスに何らかの問題がある可能性を示唆します。

ただし、すべてが病気というわけではなく、以下のような生理的反応や一過性の要因でも起こりえます。

🧠【可能性のある原因】


1. 胃・結腸反射(胃結腸反射)


食事をすると胃が刺激され、大腸が反応して蠕動運動が活発になる生理的反応です。
朝食後すぐに排便したくなるのはこの反射の一例で、正常な生理現象でもあります。

ただし、頻度が高すぎたり、下痢や未消化便が多い場合は注意。

2. 過敏性腸症候群(IBS)


ストレスや自律神経の乱れが影響しやすい。
特に「IBS-下痢型」では、食後すぐに腹痛→排便→スッキリするというサイクルが頻発。
下痢・便意・お腹の張りなどがある場合は、これが疑われます。

3. 消化吸収の不全


小腸や膵臓の機能低下によって、脂肪や炭水化物の消化が不完全になると、早く便が出ることがあります。
便が脂っぽい、悪臭が強い、浮く、未消化物が多い場合は注意。

4. 腸内環境の乱れ(腸内フローラのバランス不良)


悪玉菌優位や発酵過多(SIBO: 小腸内細菌異常増殖)などで、食後すぐにガスや便が出ることも。

5. 副腎疲労・自律神経失調


ストレス過多や睡眠不足で交感神経と副交感神経の切り替えがうまくいかないと、消化のリズムが乱れます。
下痢や便意のタイミングが不規則になりやすいです。