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よくあるご質問

-FAQ-

長年白米を抜いていましたが、現在は白米を摂取するようになり、1年で体重が60kgから73kgになってしまいました。
橋本病でチラージンを服用中で、うつのため抗うつ剤と眠剤も使用しています。
血中コルチゾールは少し低く、年齢的に更年期もあるかと思います。
このまま太り続けるのではと怖くなっています。
私はどうすれば痩せられるのでしょうか?
以前、主治医に相談した際に「糖質制限ダイエット」を勧められました。
「ご飯を食べすぎている」と言われましたが、糖質制限の危険性については理解されていないようで、難しいと感じています。

詳しい状況を教えてくださってありがとうございます。

長年の白米抜きから白米を再開されたのですね。
橋本病(慢性甲状腺炎)でチラージンを服用されていて、抗うつ剤や眠剤も使われているとのこと。
さらに血中コルチゾールが少し低く、更年期の影響もある中での体重増加、とても不安になりますよね。

まずは、体の中で何が起こっているかをイメージしてみましょう。

橋本病は甲状腺ホルモンの分泌が低下し、新陳代謝が落ちやすい状態です。

また、抗うつ剤の副作用で食欲が増えたり、消化吸収の変化が起きたりすることもあります。

コルチゾールの低下はエネルギー代謝の低下に影響しますし、更年期はホルモンのバランスが変わって体重が付きやすくなります。

様々なファクターが複雑に絡んでいらっしゃることと思います。

いただいた情報で痩せるために大切なポイントと栄養面のアドバイスをお伝えします。

1. 甲状腺機能と栄養補助チラージンの効果を最大限に活かしながら、甲状腺ホルモンの材料となる栄養素の摂取を意識しましょう。

* ヨウ素は取りすぎに注意が必要ですが、適量なら昆布などの海藻類に含まれています。
* セレンは甲状腺ホルモンの活性化に関わり、ナッツ(特にブラジルナッツ)や魚介類に豊富。
* 亜鉛も甲状腺機能に関わるので、牡蠣、赤身肉、ナッツ類が良いです。

2. エネルギーバランスの調整
糖質を完全にカットする必要はありませんが、質の良い炭水化物を選んで腹持ちを良くすることが大切です。

* 白米は消化吸収が良い反面、急激な血糖値の上昇を招きやすいので、玄米や雑穀を混ぜて食物繊維を増やすのもおすすめです。
* おかずはたんぱく質を意識的に摂り、食後の満足感を高めましょう。

3.コルチゾール低下と疲労感への対策コルチゾールが低いとエネルギー利用が滞りやすいため、
* ビタミンC(柑橘類、キウイなど)や ビタミンB群(肉類、卵、豆類、ナッツ)で副腎機能のサポートを。

4.更年期対策女性ホルモン減少による代謝変化をカバーするには、
* イソフラボン(大豆製品)やタンパク質を十分に摂取し、筋肉量維持に努めることが大切です。
* 運動も無理のない範囲で取り入れて筋肉量を増やすと基礎代謝が上がります。

5.心理的ストレスケア抗うつ剤や眠剤の影響で食欲やエネルギー代謝が変わります。
* 睡眠の質を上げるビタミンB6、マグネシウム(ナッツ、緑葉野菜)を意識しましょう。
* メンタルケアも大切なので専門医と相談しながら進めてくださいね。

是非とも一番状況をご理解くださっている主治医のドクターに現状をご相談くださいませ。

栄養で代謝を引き上げる時は、食生活での血糖コントロールとビタミンB群、ヘム鉄の摂取などでのミトコンドリア機能をしっかりと引き上げることが大事です。

腸内環境が悪くても、うまく行きません。
栄養を入れてもなかなか改善しない時には、消化と吸収を障害している要因を探る必要もあります。

気力もしっかりしていて、日々努力もしていらっしゃるようですから、その努力がきちんと実るよう適切な医療支援を受けてくださいね。

糖質制限についてはご自身の代謝に合うように『糖質コントロール』とお考えくださいね。

確かに長年の厳密な糖質制限は、膵臓をお休みさせ過ぎてしまうので、耐糖能の異常が出やすいです。

食後高血糖を起こさないように、食べ順守り、あらかたの満腹はタンパク質と食物繊維で作ります。

ダイエットならば、脂質も少しセーブしたいところ。
液体の油はできるだけ控えましょう。
是非、魚介類と大豆製品をメインのタンパク源として多めにしてくださいね。
オメガ3脂肪酸とカルシウム、マグネシウムなどのミネラルをしっかり摂りたいです。