-FAQ-
いくつか質問させて下さい。
・髪がパサパサで潤いが戻りません。
美容室でもトリートメントをして頂いたり、オススメされたトリートメントを購入したりしていますがパサパサです。
どのような食品がオススメなのでしょうか?
・50歳を超えてお腹まわりやお尻に脂肪がついてきました。
食事に気をつけていきたいのですが、食べる物に困ります。
お豆腐、キノコ類、鶏肉、野菜で考えてますが、他にもどのような食材がいいのでしょうか?
浮腫があるので、小麦粉や乳製品はできるだけ摂りたくないのですが、すべて無くすのは難しいです。
特に夏場の食事は夏バテのことも考えるので難しいです。
ビタミーナは毎日摂取しています。
・仕事をしてても眠気がきて目を開けてるのがやっとの時があります。
仕事から帰ってきてご飯を食べたらすぐに横になってしまいます。
脳疲労なのか栄養不足なのかわかりません。
甘いものが多いということでしょうか?
最近は、干し芋やナッツを食べるようにしています。
また、朝食は温泉卵をプラスすることもあるのですが、温泉卵とゆで卵の効果の違いはあるのでしょうか?
お話くださった事、整理して要約しますね。
- 1. 髪のパサつきと潤い不足
外側からのケアをしても改善せず、内側(食事や栄養)からのアプローチに興味あり。 - 2. 50代以降の体型変化(特にお腹・お尻周りの脂肪)
浮腫もあり、小麦粉や乳製品は控えたい。夏場は特に食事が難しい。 - 3. 日中の強い眠気と疲労感
食後に強い眠気で夜はすぐに横になってしまう。
脳疲労か栄養不足か判断できず。甘いものが原因
栄養療法からの視点でのアドバイスと提案
① 髪のパサつき
たんぱく質・脂質・ミネラル不足の可能性
- • 髪の主成分はケラチン(たんぱく質)であり、特に含硫アミノ酸(メチオニン、システイン)が重要。
- • 皮脂膜を整えるための良質な脂質(オメガ3)や、毛母細胞の代謝に関わる亜鉛・鉄・ビタミンB群も必須。
おすすめの食品
- • たんぱく源:卵、魚(特にサーモン、いわし)、レバー、大豆製品(お豆腐OK)
- • 脂質:亜麻仁油、えごま油、青魚
- • ミネラル:牡蠣(亜鉛)、赤身肉やレバー(鉄)、ナッツ類
- • ビタミンB群:豚肉、納豆、全粒穀物
補足:髪のトラブルは甲状腺機能の低下やフェリチン不足(貯蔵鉄)も疑うべき。
血液検査を受けてくださいる良いですね。
② 50代の脂肪増加と浮腫:ホルモン変化+糖代謝異常の影響
- • 更年期以降のエストロゲン低下が皮下脂肪の蓄積や浮腫を招きやすくなる。
- • 加えてインスリン抵抗性が進みやすく、血糖乱高下→脂肪蓄積・疲労感にもつながる。
おすすめの食材・習慣
- • すでに摂取されている「豆腐・キノコ・鶏肉・野菜」は非常に良い選択。
- • プラスしたい食材:
・発酵食品(ぬか漬け・味噌・納豆) → 腸内環境を整え、むくみ軽減
・海藻類・きくらげ → カリウムで余分な水分排出
・雑穀ごはん・押し麦 → 血糖コントロール、食物繊維強化
・鶏むね肉 or 魚中心のたんぱく質強化
・ミネラル補給(マグネシウム:アーモンド、ひじき、にがり)
注意点:過度な糖質制限ではなく、血糖値の緩やかな上昇を意識する。
③ 眠気と疲労感:血糖コントロール+副腎疲労の可能性
- • 食後に強い眠気 → 血糖急上昇→急降下(反応性低血糖)が考えられる
- • 甘いものが欲しくなるのも、副腎疲労やB群・クロム不足が関与
- • 脳疲労+ミトコンドリア機能の低下も疑われる
対応策
- • 食事は3食+間食をバランス良く、急激な糖質を避ける(干し芋はOKだが摂取する量に注意が必要)
- • ナッツ類(特にクルミ)は血糖安定に◎
- • 朝食でたんぱく質・脂質をしっかり摂取(例:ゆで卵+アボカド+みそ汁)
この夏もかなり暑くなりそうですね。
熱中症症対策にビタミーナはとてもおすすめです。
ビタミーナの他にビタミンB、ヘム鉄、亜鉛、ビタミンDリキッドスプレーをおすすめいたします。
血糖値安定に働き、疲労感も撃退できて、体調が安定すると髪の艶も戻るはずです。
むくみがあるとのことですから、まずはお食事でのタンパク質摂取とビタミンBの摂取を意識してくださいね。
温泉卵とゆで卵の効果の違いについて。
胃腸の状態や消化酵素の分泌に応じて使い分けるのが理想的です。
- ・温泉卵は「消化力が落ちている時のたんぱく質補給」として優秀。
- ・ゆで卵は「たんぱく質とビオチンなどの吸収をしっかり狙いたい時」に適しています。